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成行注文と指値注文の違い|すぐに取引するか、値段を決めて待つか

|お金の学び場 編集部

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ひとことで言うと成行(なりゆき)注文は、値段を指定せずに、今の値段ですぐに取引する注文です。指値(さしね)注文は、「この値段になったら取引する」と今より有利な値段を指定して待つ注文です。成行は取引が成立することを優先し、指値は値段を優先します。

走る矢印と、時計の横で値札を立てて待つ札が並んでいるイラスト

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2つの違いは「何を優先するか」

注文画面を開くと、まず「成行」と「指値」のどちらにするかを選びます。この2つを分けるのは、取引が成立すること(約定)と、成立する値段のどちらを優先するかです。

  • 成行注文:値段を指定しない。今の値段ですぐに取引する。FXTFは「価格よりも約定を優先させる注文方法」と説明しています
  • 指値注文:値段を指定して待つ。その値段になったら自動で取引する。FXTFは「指定したレートに到達した時点で、自動的に注文が成立する注文方法で、必ず指定したレートで約定します」と説明しています

呼び方は会社によって少し違います。画面に流れている今の値段を押してすぐに発注する注文を、DMM FXは「即時注文」、セントラル短資FXは「ストリーミング成行注文」と呼んでいます。どちらも「今の値段ですぐに取引する」という点で、成行の仲間です。DMM FXには、これとは別に、値段を指定せずに発注する「成行注文」もあります。

指値は「今より有利な値段」に置く

指値注文で迷いやすいのは、どちら向きに値段を置くかです。DMM FXは、指値を「現在レートより有利なレートを指定」する注文とし、買いは今より低く、売りは今より高く指定すると説明しています。

計算例で見ます(1ドル=150.00円は計算のための仮の値)。

  • 買いの指値:今は150.00円。「149.50円まで下がったら買いたい」なら、149.50円に買いの指値を置きます。150.00円のままなら成立しません
  • 売りの指値(利益確定):149.50円で1,000通貨を買えたあと、「150.50円まで上がったら売って利益を確定したい」なら、150.50円に売りの指値を置きます。成立すれば、1円×1,000通貨で1,000円の利益です(スプレッドは含めていません)

反対に、「今より不利な値段になったら取引する」注文は逆指値注文と呼びます。損失を一定で止める「損切り」に使うのが代表的な使い方です。

図1 指値は今の値段より有利な側に置く(イラスト)
図1 指値は今の値段より有利な側に置く(イラスト)

もっと詳しく逆指値注文とは?損切りを自動で置く使い方と、値段がずれる理由

成行は、値段がずれることがある

成行注文は、押せばすぐに取引できる反面、成立する値段がわずかにずれることがあります。FXTFは、注文ボタンを押した時点の値段と、実際に成立した値段の間に差(スリッページ)が出る場合があると説明しています。セントラル短資FXの取引要綱は、この差は通信の時間差で生じ、「お客さまに有利になる場合もあれば、不利になる場合もあります」としています。

ずれの金額は、数量に比例します。米ドル/円で0.5銭(0.005円)ずれた場合、1,000通貨なら5円、1万通貨なら50円です。

ずれ方に歯止めをかける方法もあります。許容するずれの幅を、注文時に決められる会社があります。DMM FXの即時注文は、発注時にスリッページの幅を設定でき、セントラル短資FXのストリーミング成行注文も、スリッページ限度幅を指定すると、その幅を超えて不利になったときは注文が失効します。

図2 成行注文は、押したときの値段と成立した値段がずれることがある(イラスト)
図2 成行注文は、押したときの値段と成立した値段がずれることがある(イラスト)

指値は、届かなければ成立しない

指値注文のよいところは、決めた値段で取引できることです。その代わり、相場がその値段まで来なければ、注文はいつまでも成立しません。149.50円に買いの指値を置いても、149.51円で反転して上がっていけば、買えないまま値段が離れていきます。

なお、週末などで取引時間をまたいだ指値は、週明けの最初の値段が指値より有利な側に飛んで始まると、その最初の値段で約定するとセントラル短資FXは定めています。

また、今の値段のすぐ近くに置いた指値の扱いは、会社で違います。セントラル短資FXは、受け付けた時点で条件を満たしている指値は、その時点の値段で約定するとしています。

まとめ:2つの注文の比べ方

成行注文 指値注文
値段の指定 しない する(今より有利な値段)
成立のしやすさ すぐに成立する 指定した値段に届いたときだけ
値段のずれ 出ることがある(スリッページ) 指定した値段か、それより有利な値段で成立する
向いている場面 今すぐ取引したい・すぐ決済したい 決めた値段まで待ってよい・利益確定の値段を決めておきたい

注文の出し方は、デモ取引で何度でも試せます。口座開設から最初の注文までの流れは、こちらで解説しています。

もっと詳しくFXのはじめ方|口座開設から最初の注文まで5ステップ。必要なものと日数

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よくある質問

Q初心者は成行と指値のどちらを使えばよいですか?
A目的で使い分けます。今の値段ですぐに取引したいなら成行、決めた値段まで待ってよいなら指値です。ただし指値は、その値段に届かなければいつまでも成立しません。注文画面の操作に慣れるうちは、デモ取引や1,000通貨のような小さな数量で両方を試すと違いが分かります。
Q指値注文は、指定した値段より不利な値段で成立することはありますか?
AFXTFは、指値注文を「必ず指定したレートで約定します」と説明しています(同社のFXTF GXでは、注文価格より有利な方向にずれる可能性があるとしています)。不利な方向にずれることがあるのは、成行注文と逆指値注文です。
Q今の値段のすぐ近くに指値を置けますか?
A扱いは会社ごとに違います。セントラル短資FXの取引要綱は、受け付けた時点で条件を満たしている指値は、その時点の値段で約定するとしています。指値のつもりで今の値段より不利な側に置くと、すぐに成立してしまうことがあるので、置く向き(買いは今より安く、売りは今より高く)を確かめてから発注します。

出典

この記事を書いた人

お金の学び場 編集部

エムシージェイ株式会社が運営する「お金の学び場」の編集部。統計の発表元・各社の公式サイトなど一次情報から数字を取り、出典と確認日を記事に書く方針で編集しています。

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