FOMC10月会合は金利据え置き、2人が利上げを主張|ドル円の反応と日米金利差を数字で解説
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ひとことで言うと米国の中央銀行にあたるFRBは2026年10月28日のFOMC(連邦公開市場委員会)で、政策金利の誘導目標を3.75〜4.00%に据え置きました。採決は10対2で、反対した2人はいずれも0.25%ポイントの利上げを求めました。ドル円の東京市場17時の値は、発表をはさんだ前日比で0.03円の円安とほとんど動いていません。

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決定:政策金利は3.75〜4.00%で据え置き、採決は10対2
FRBは2026年10月27日・28日にFOMCを開き、28日の米東部時間午後2時(日本時間29日午前3時)に声明を公表しました。
- 政策金利:フェデラル・ファンド金利の誘導目標を「3-3/4〜4%」(3.75〜4.00%)に据え置き
- 採決:賛成10・反対2
- 反対した委員:リサ・クック委員とベス・ハマック委員。2人とも、この会合で0.25%ポイントの利上げを求めました
前回の9月15日・16日の会合では、誘導目標を0.25%ポイント引き上げ、3.50〜3.75%から3.75〜4.00%にしています。このときの採決は12対0の全会一致でした。9月の利上げのあと、10月は様子を見る判断をしたことになります。
声明は景気を「強い」、物価を「高止まり」と表現
声明は、米国の景気について「経済活動は力強いペースで拡大している(Economic activity is expanding at a strong pace)」と書いています。国内の支出が底堅く、生産性の伸びが強く、設備投資も旺盛だとしています。雇用は、雇用者の増加が労働力の伸びに見合っていて、失業率もほとんど変わっていないという評価です。
物価については「インフレ率は高止まりしている(Inflation remains elevated)」とし、インフレ率を2%の目標に「適時に」戻すための政策を決めるため、さらに情報を集めるとしています。
景気が強く、物価も高いという評価のまま据え置いたことと、利上げを求める反対票が2票出たことから、FOMCの中に追加の利上げを支持する意見があることが分かります。ただし、声明そのものは次の会合での決定について何も約束していません。

ドル円の反応:東京17時ではほとんど動かず
FOMCの声明が出たのは日本時間の早朝3時で、東京市場が開いていない時間帯です。日本銀行が公表している東京市場の値で、発表をはさんだ前後を比べます。比較を分かりやすくするため、9月の利上げのときと並べました。
| 9月会合(利上げ) | 10月会合(据え置き) | |
|---|---|---|
| 声明の公表(日本時間) | 9月17日 3:00 | 10月29日 3:00 |
| 前日の東京17時 | 154.97〜99円 | 157.78〜80円 |
| 翌日の東京9時 | 156.04〜06円 | 157.82〜84円 |
| 翌日の東京17時 | 155.68〜70円 | 157.82〜83円 |
| 17時どうしの前日比 | +0.71円(円安) | +0.03円(円安) |
| 翌日の東京市場の値幅 | 155.54〜156.30円 | 157.62〜158.06円 |
※日本銀行「外国為替市況」。17時どうしの前日比は気配の中値で当サイトが計算。

9月の利上げのときは、翌朝9時の時点で前日17時より1円以上ドル高・円安になっていて、17時でも0.71円の円安でした。10月の据え置きのときは、翌朝9時も17時も、前日17時とほとんど同じ値です。
ただし、これは東京市場の値だけを比べたもので、FOMCの声明が出た直後のニューヨーク時間の値動きは含まれていません。また、前日17時から翌日17時までの24時間には、FOMC以外の材料も入っています。9月は17日の翌日(18日)に日銀の利上げがあり、10月は29日の翌日(30日)に日銀の会合がありました。日銀の決定と円相場の動きは別の記事にまとめています。
もっと詳しく日銀10月会合は1.25%で据え置き、ドル円157円台半ば|決定内容と円相場を数字で解説
日米の金利差は2.50〜2.75%ポイント
ドル円を動かす材料のひとつが、日米の金利の差です。金利の高い通貨を持っていれば受け取る利息が多くなるので、ほかの条件が同じなら、金利差が開くとドルが買われやすく、縮むと円が買われやすいとされます。
2026年10月末の時点で、米国の政策金利の誘導目標は3.75〜4.00%、日本の政策金利(無担保コールレート)は1.25%程度です。差は2.50〜2.75%ポイントです。
9月は、FRBが9月16日に、日本銀行が9月18日に、どちらも0.25%ポイント引き上げました。このため、政策金利どうしの差は9月の前後で変わっていません。10月はFRBが28日、日銀が30日にどちらも据え置いたので、やはり差は変わっていません。

FXでは、金利の低い通貨を売って金利の高い通貨を買うと、金利差にあたるスワップポイントを受け取れることがあります(逆の取引では支払います)。米ドル/円なら、円を売ってドルを買う側です。スワップポイントの金額は各FX会社が決め、日々変わります。
次に見る予定
| 日時(日本時間) | 予定 | 発表元 |
|---|---|---|
| 11月6日(金)22:30 | 米雇用統計(10月分) | 米労働統計局(BLS) |
| 11月10日(火)8:50 | 日銀10月会合の「主な意見」 | 日本銀行 |
| 12月4日(金)22:30 | 米雇用統計(11月分) | 米労働統計局(BLS) |
| 12月8日(火)・9日(水) | FOMC(経済見通しの公表あり) | FRB |
| 12月17日(木)・18日(金) | 日銀 金融政策決定会合 | 日本銀行 |
※雇用統計はBLSの公表日程(米東部時間8:30)を日本時間に直したもの。米国は11月1日から冬時間。
声明が「インフレ率を目標に戻すための情報を集める」としている以上、12月の会合までに出る雇用と物価の数字が、次の判断の材料になります。
発表の時間帯のチャートを見てみる
FOMCや雇用統計の発表の直後は、ドル円が短い時間で大きく動くことがあり、スプレッドが広がることもあります。FX会社の取引ツールでは、こうした時間帯のローソク足を1分足や5分足で細かく見られます。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずにチャートの動きを確かめられます。
| 順位 | 口座 | スプレッド | 最小単位 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | JFX | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
| 2 | みんなのFX | 0.2銭※ | 1,000通貨 | 公式 |
| 3 | ヒロセ通商 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
2026年11月2日時点・各社公表値(会社ごとの基準日は会社別ページ)。※は注記あり(LIGHTペア・手数料など。比較ページの注記)。順位は公開している配点で採点。全社の比較を見る
経済指標のまとめページ
よくある質問
- Q次のFOMCはいつですか?
- A2026年12月8日(火)・9日(水)です(FRBの公表日程)。この会合では参加者の経済見通し(Summary of Economic Projections)も公表されます。米国は11月1日に冬時間に切り替わったため、声明の公表が米東部時間の午後2時なら、日本時間では12月10日(木)の午前4時です。
- QFOMCで利上げするとドル円は上がるのですか?
- A一般には、米国の金利が上がるとドルを持つ利点が増えるので、ドル高(ドル円の上昇)の方向に働く材料とされます。ただし、決定が事前にどこまで予想されていたかや、同じ時期の日本側の材料でも為替は動きます。2026年9月の利上げのときは、東京17時の値で前日比0.71円の円安でした。
- QFOMCの発表のときはFXで何に気をつければいいですか?
- A発表の直後は値動きが大きくなることがあり、スプレッド(買値と売値の差)が広がることもあります。指標発表時のスプレッドの扱いを注記で示しているFX会社もあります。比較ページで各社の通常時のスプレッドと注記を確認できます。
出典
- 米連邦準備制度理事会(FRB)FOMC声明(2026年10月28日)(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)FOMC声明(2026年9月16日)(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)FOMCの開催日程(2026年11月2日確認)
- 米労働統計局(BLS)雇用統計の公表日程(2026年11月2日確認)
- 日本銀行「当面の金融政策運営について」(2026年10月30日)(2026年11月2日確認)
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)(2026年11月2日確認)
- 日本銀行 外国為替市況(日次)2026年9月16日・17日、10月28日・29日(2026年11月2日確認)