米CPI(消費者物価指数)とは?発表日・見方・ドル円の動きを過去の結果で解説
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ひとことで言うと米CPI(消費者物価指数)は、米国の労働統計局(BLS)が毎月発表する、ものやサービスの値段の動きの統計です。見るところは「総合」と「コア(食品とエネルギーを除く)」の、それぞれ前月比と前年比です。次回は2026年11月10日(火)、日本時間22時30分に10月分が発表されます。

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米CPIとは:米国の「ものの値段」の統計
米CPI(Consumer Price Index、消費者物価指数)は、米国の労働統計局(BLS)が毎月発表する物価の統計です。食品・ガソリン・家賃・医療・衣服など、暮らしで買うものやサービスの値段が、前の月や1年前と比べてどれだけ上がったかを示します。
ニュースで「米CPI」と言うときは、ふつう「都市部の消費者全体」を対象にした指数(CPI-U)を指します。
発表は米東部時間の午前8時30分で、日本時間では米国の夏時間の期間(2026年は3月8日〜11月1日)は21時30分、冬時間の期間は22時30分です。発表日は月の半ばが多く、2026年は5月12日・6月10日・7月14日・8月12日・9月11日・10月14日でした。
次の発表日(BLSの公表日程)
| 発表日(米東部時間 8:30) | 日本時間 | 何月分 |
|---|---|---|
| 2026年11月10日(火) | 11月10日 22:30 | 2026年10月分 |
| 2026年12月10日(木) | 12月10日 22:30 | 2026年11月分 |
| 2027年1月13日(水) | 1月13日 22:30 | 2026年12月分 |
※日程は米労働統計局の公表日程。日程は変わることがあります。
どこを見るか:「総合」と「コア」、「前月比」と「前年比」
CPIの発表文の冒頭には、4つの数字が出てきます。
| 前月比(季節調整済み) | 前年比(季節調整前) | |
|---|---|---|
| 総合(すべての品目) | 1か月の値上がり | 1年の値上がり |
| コア(食品とエネルギーを除く) | 1か月の値上がり | 1年の値上がり |
総合とコア
食品とエネルギーは、天候や原油の値段で大きく上下します。そこで、それらを除いた「コア」も合わせて発表されます。総合は暮らしの実感に近く、コアは物価の流れ(一時的な上下をならした動き)を見るのに使われます。
前月比と前年比
前月比は「先月からの1か月」、前年比は「1年前からの1年」の値上がりです。前月比には、毎年同じ時期に起きる値動き(季節のくせ)を取り除いた「季節調整済み」の値が使われます。

2026年6月分は、総合の前月比が−0.4%(下落)でしたが、前年比は+3.5%でした。1か月だけ見れば値段は下がっていても、1年前と比べればまだ3.5%高い、ということです。ニュースの見出しがどちらの数字を使っているかを確かめると、読み違えが減ります。
もっと詳しく米雇用統計とは?発表日・見るところ・ドル円の動きを過去の結果で解説
ドル円が動きやすい理由
米国の中央銀行にあたるFRB(米連邦準備制度理事会)は、物価の目標を「長い目で見て2%」としています。FRBはこの2%を、CPIではなく「個人消費支出(PCE)物価指数」の前年比で測るとしています。それでもCPIはPCEより早く発表されるため、物価の動きを最初に示す数字として注目されます。
そのため一般には、次のようにつながると考えられています。
- 物価が強い(目標の2%から離れて上がる) → FRBが金利を下げにくい(または上げやすい)と見られる → 米国の金利が上がりやすい → ドルが買われやすい(ドル円は上がりやすい)
- 物価が弱い → その逆で、ドルが売られやすい(ドル円は下がりやすい)
2026年9月分の総合は前年比3.7%、コアは2.6%で、どちらも2%を上回っています。FRBは2026年10月28日のFOMCで、政策金利の誘導目標を3.75%〜4.00%に据え置きました。
ただし、相場は「事前の予想」との差で動くことが多い、とよく言われます。この記事では、報道機関などがまとめる事前の予想(市場予想)は載せていません。 発表元の一次情報ではないためです。
これまでの結果とドル円の動き
CPIの発表は日本時間の夜で、日本銀行が公表している東京市場17時のドル円より後になります。そこでこの表では、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表しているニューヨーク市場正午(米東部時間)のドル円(H.10)を使い、発表日の値と前営業日の値を比べました。正午は発表の3時間30分後です。
| 発表日(2026年) | 何月分 | 総合 前月比 | 総合 前年比 | コア 前月比 | コア 前年比 | ドル円(NY正午) | 前営業日比 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 10月14日(水) | 9月分 | +0.6% | +3.7% | +0.3% | +2.6% | 158.84円 | +0.48円(円安) |
| 9月11日(金) | 8月分 | +0.4% | +3.4% | +0.3% | +2.4% | 153.71円 | −0.35円(円高) |
| 8月12日(水) | 7月分 | +0.1% | +3.4% | +0.2% | +2.5% | 159.23円 | −0.02円(円高) |
| 7月14日(火) | 6月分 | −0.4% | +3.5% | 0.0% | +2.6% | 162.14円 | −0.18円(円高) |
| 6月10日(水) | 5月分 | +0.5% | +4.2% | +0.2% | +2.9% | 160.47円 | +0.24円(円安) |
| 5月12日(火) | 4月分 | +0.6% | +3.8% | +0.4% | +2.8% | 157.71円 | +0.67円(円安) |
※CPIは米労働統計局の各発表文の値(前月比は季節調整済み、前年比は季節調整前)。ドル円は米連邦準備制度理事会 H.10 のニューヨーク正午の値。前営業日比は当サイト計算(2026年11月2日確認)。

総合の前月比が大きかった4月分(+0.6%)と9月分(+0.6%)の発表日は、ドル円がそれぞれ0.67円・0.48円の円安でした。前月比がマイナスだった6月分(−0.4%)の日は0.18円の円高です。「物価が強いとドル高」という一般的な説明に沿った動きです。
一方、8月分は前月比+0.4%と小さくない上昇でしたが、発表日のドル円は0.35円の円高でした。この時期のドル円は、9月2日の159.70円から9月9日の153.12円まで(いずれも東京17時)、下げが続いていた途中でした。前営業日の正午から24時間の動きには、CPI以外の材料も含まれます。 表の動きは「CPIの影響だけでこれだけ動いた」という意味ではありません。
総合の前年比は5月分の4.2%から下がり、7・8月分は3.4%でしたが、9月分は3.7%に上がりました。コアの前年比は2.4%〜2.9%の間です。
もっと詳しくFOMC10月会合は金利据え置き、2人が利上げを主張|ドル円の反応と日米金利差を数字で解説
次の発表で見るところ
11月10日の10月分では、次の3点を順に見ると、発表文の要点がつかめます。
- 総合の前年比が、9月分の3.7%から上がったか下がったか
- コアの前月比が、8月・9月と続いた+0.3%からどう変わったか
- 総合とコアの差(9月分は1.1%ポイント)が開いたか縮んだか。差は食品とエネルギーの分です
指標発表の時間帯のチャートを見てみる
CPIの発表の前後は、ドル円が短い時間で大きく動くことがあります。FX会社の取引ツールでは、こうした時間帯のローソク足を1分足や5分足で細かく見られます。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずに、発表の瞬間にチャートがどう動くかを確かめられます。
| 順位 | 口座 | スプレッド | 最小単位 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | JFX | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
| 2 | みんなのFX | 0.2銭※ | 1,000通貨 | 公式 |
| 3 | ヒロセ通商 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
2026年11月2日時点・各社公表値(会社ごとの基準日は会社別ページ)。※は注記あり(LIGHTペア・手数料など。比較ページの注記)。順位は公開している配点で採点。全社の比較を見る
よくある質問
- Q次の米CPIはいつ発表されますか?
- A2026年11月10日(火)に10月分、12月10日(木)に11月分、2027年1月13日(水)に12月分が発表されます。いずれも米東部時間の午前8時30分で、日本時間では22時30分です(米労働統計局の公表日程)。
- Q「総合」と「コア」はどう違うのですか?
- A総合は、調べているすべての品目の値段の動きです。コアは、そこから食品とエネルギー(ガソリン・電気など)を除いたものです。食品とエネルギーは天候や原油の値段で大きく上下するため、物価の流れを見るときはコアも合わせて見ます。2026年9月分は総合が前年比3.7%、コアが2.6%でした。
- QCPIの発表時にFXで気をつけることは?
- A発表の直後は値動きが大きくなることがあり、スプレッド(買値と売値の差)が広がることもあります。注文した値段と実際に約定した値段がずれることもあります。指標発表時の取り扱いを注記で示しているFX会社もあるので、比較ページで各社の通常時のスプレッドと注記を確認しておきましょう。
出典
- 米労働統計局(BLS)消費者物価指数の公表日程(2026年11月2日確認)
- 米労働統計局(BLS)Consumer Price Index 過去の発表文の一覧(2026年11月2日確認)
- BLS Consumer Price Index — September 2026(2026年10月14日)(2026年11月2日確認)
- BLS Consumer Price Index — August 2026(2026年9月11日)(2026年11月2日確認)
- BLS Consumer Price Index — July 2026(2026年8月12日)(2026年11月2日確認)
- BLS Consumer Price Index — June 2026(2026年7月14日)(2026年11月2日確認)
- BLS Consumer Price Index — May 2026(2026年6月10日)(2026年11月2日確認)
- BLS Consumer Price Index — April 2026(2026年5月12日)(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)H.10 為替レート 日本円の過去の値(ニューヨーク正午)(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)FAQ「インフレ目標の2%」(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)FOMC声明(2026年10月28日)(2026年11月2日確認)