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ボリンジャーバンドの見方|±2σの意味とスクイーズを2026年のドル円で解説

|お金の学び場 編集部

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ひとことで言うとボリンジャーバンドとは、移動平均線の上下に、値動きのばらつき(標準偏差σ)の2倍などの幅で線を引いたものです。見るのは「値段がバンドのどこにあるか」と「バンドの幅」の2つです。2026年1〜10月のドル円(東京17時・25日・±2σ)では、値段が±2σの外に出た日が201営業日中27日ありました。

上下2本の帯にはさまれたローソク足の列と、帯の幅を測る定規のイラスト

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ボリンジャーバンドは「移動平均線+ばらつきの帯」

移動平均線の上と下に、帯のように2本ずつ線が広がっている。それがボリンジャーバンドです。みんなのFXの用語集は、移動平均を表す線を中心に、その上下に変動幅を示すバンドを加えたもので、値段の大半がこのバンドの中に収まるという統計学を応用している、と説明しています。

真ん中の線は、ふつうの移動平均線です。その上下に、「ここ数十日の値段が平均からどのくらいばらついていたか」を表す幅(標準偏差、σ)を足し引きした線を引きます。平均から1σ分離れた線が±1σ、2σ分離れた線が±2σです。

図1 ボリンジャーバンドのつくり(説明用の図・架空のデータ)
図1 ボリンジャーバンドのつくり(説明用の図・架空のデータ)

値動きが落ち着いていた期間はばらつきが小さいので、バンドは細くなります。大きく動いた期間はばらつきが大きく、バンドは太くなります。つまりボリンジャーバンドは、値段の位置と値動きの大きさを、1枚の図で同時に見せる道具です。

もっと詳しく移動平均線の見方|ゴールデンクロス・デッドクロスと「遅れ」をドル円の実データで解説

「±2σに約95%」は、正規分布のときの話

みんなのFXの用語集は、価格の変動幅が正規分布している場合、±1σ(平均値±標準偏差)の中に入る確率は約68%、±2σの中なら約95%としています。±3σなら約99.7%です。

ただし、この確率は値動きが「正規分布」というきれいな形に従う場合の話です。実際のドル円で数えてみました。日本銀行が公表している東京市場17時のドル円から、当サイトで25日・±2σのボリンジャーバンドを計算すると、2026年1月5日〜10月30日の201営業日のうち、値段が+2σより上にあった日が12日、−2σより下にあった日が15日でした。

  • バンドの中にあった日:174日(約87%)
  • バンドの外に出た日:27日(約13%)

95%より外に出やすかったのは、為替が「静かな日が続いたあと、急に大きく動く」ことがあるためです。2026年7月31日には、ドル円の17時の値が前日から3.53円下がりました。こうした大きな動きは、正規分布の想定よりよく起きます。±2σは「めったに出ない線」ではなく、「出たら目立つ線」くらいに受け取るのが実態に近いと言えます。

バンドの幅を見る:スクイーズとエクスパンション

バンドの幅が細くすぼまった状態をスクイーズ、大きく広がっていく状態をエクスパンションと呼びます。すぼまった状態が長く続いたあとに値段がバンドを突き抜けると、新しい大きな動きの始まりとして見られることがあります。

図2 バンドがすぼまるスクイーズと、広がるエクスパンション(イラスト)
図2 バンドがすぼまるスクイーズと、広がるエクスパンション(イラスト)

2026年のドル円では、こんな動きがありました(当サイト計算・25日・±2σ。幅は+2σと−2σの差を円で表したもの)。

日付(2026年) ドル円(東京17時) −2σ +2σ バンドの幅
4月28日 159.53円 158.53円 160.09円 1.56円
5月1日 156.62円(前営業日比 −3.52円) 157.88円 160.59円 2.72円
7月22日 162.94円 160.60円 163.13円 2.53円
7月23日 163.32円 160.79円 163.18円 2.39円
7月31日 160.21円(前日比 −3.53円) 160.60円 164.18円 3.58円
8月20日 158.45円 155.97円 165.28円 9.31円

※17時の値は日銀公表値。ボリンジャーバンドは当サイト計算(単純平均・母標準偏差・営業日ベース)。

4月28日のバンドの幅1.56円は、2026年1〜10月でいちばん狭い値でした。その2営業日後の5月1日、ドル円は前営業日(4月30日の160.14円)から3.52円下がり、−2σの下に出ました。

一方、7月は逆の方向でした。7月22日に幅が2.53円まですぼまったあと、23日に値段が+2σの上に出て、28日まで4営業日のうち4日とも+2σの上にありました。ところが7月31日には3.53円下がって−2σの下に出ています。

ここから分かるのは2つです。

  • スクイーズは「動きが小さかった」という事実を示す。 次にどちらへ動くかは、バンドからは分からない
  • エクスパンションは「動きが大きくなった」ことを後から示す。 7月30日に3.15円だった幅は、8月20日には9.31円まで広がりました

2026年10月30日の時点では、バンドの幅は1.76円で、5月以降でいちばん狭くなっています。

バンドウォーク:外に出ても戻るとは限らない

ボリンジャーバンドでよく言われる見方に、「±2σの外に出た値段は行き過ぎなので、バンドの中へ戻りやすい」というものがあります。バンドの外を「買われ過ぎ・売られ過ぎ」と読む考え方です。

ところが、値段がバンドの外側に沿って動き続けることもあります。これをバンドウォークと呼びます。

図4 値段がバンドの外側に沿って動き続けるバンドウォーク(イラスト)
図4 値段がバンドの外側に沿って動き続けるバンドウォーク(イラスト)

2026年9月のドル円がその例です。

日付(2026年) ドル円(東京17時) −2σ
9月4日 156.30円 156.79円
9月7日 155.56円 156.32円
9月8日 153.81円 155.60円
9月9日 153.12円 154.74円
9月10日 153.41円 154.08円

※17時の値は日銀公表値。ボリンジャーバンドは当サイト計算。

5営業日続けて−2σの下にあり、その間に値段は156.30円から153.41円まで下がりました。途中の9月9日には153.12円をつけています。9月4日に「−2σに届いたから戻る」と考えていたら、そこからさらに最大3.18円下がったことになります。

バンドの外に出たことは、「いつもより大きく動いている」という合図にはなっても、「戻る」という約束にはなりません。

もっと詳しくRSIの見方|70%・30%の意味と「買われすぎ」が続く例をドル円で解説

実データで見る:2026年のドル円

ここまでの動きを1枚にまとめたのが次の図です。日本銀行の「東京市場 ドル・円 スポット 17時時点」から、当サイトで25日の単純移動平均と±2σを計算しました。

図3 ドル円(東京市場17時)と25日ボリンジャーバンド ±2σ(2026年4月〜10月・当サイト計算)
図3 ドル円(東京市場17時)と25日ボリンジャーバンド ±2σ(2026年4月〜10月・当サイト計算)

図を見ると、バンドが太い時期(8月中旬・9月中旬)は、その直前に大きな値動きがあった時期と重なっています。ボリンジャーバンドは、相場が「荒れている」か「静か」かを、数字を読まなくても線の太さで見せてくれます。

なお、この記事の値は「東京市場17時」の値で計算しています。FX会社のチャートは終値の時刻や期間の設定が違うため、同じ日でもバンドの値は少しずつずれます。

ボリンジャーバンドを見るときの注意

  • ±2σの外は「約5%」より起きやすい。 2026年1〜10月のドル円では約13%の日が外に出た
  • スクイーズのあとの方向は分からない。 4月のスクイーズのあとは下へ、7月のスクイーズのあとは上へ出た
  • 外に出ても戻るとは限らない。 9月は5営業日続けて−2σの外を歩いた
  • 期間とσの設定で線は変わる。 25日と20日、±2σと±3σでは、外に出る日も変わる。自分がどの設定で見ているかを決めておく

もっと詳しく日銀の金融政策決定会合とは?日程・見るところ・円相場の動きを2026年の結果で解説

取引ツールで表示してみる

ボリンジャーバンドは、FX会社の取引ツールやスマホアプリのチャートで、移動平均線と同じように表示できます。比較している7社のうち、みんなのFX・JFX・FXTF・セントラル短資FXは、TradingViewのチャートを使える取引画面も用意しています。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずに、期間やσを変えたときにバンドがどう変わるかを試せます。

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よくある質問

Qボリンジャーバンドの期間と±σは何に設定すればいいですか?
A決まりはありません。この記事の実データは期間25・±2σで計算しています。初期設定は取引ツールごとに違うので、まずはツールの初期設定のまま見て、何日・何σの線かを確かめてから、慣れたら変えるのが手間がかかりません。
Q値段が+2σにタッチしたら下がるのですか?
Aそうとは限りません。2026年9月4日〜10日のドル円は、5営業日続けて−2σの外側(下)にあり、その間に156.30円から153.41円まで下がりました。バンドの外に出た値段が、そのままバンドに沿って動き続ける「バンドウォーク」は珍しくありません。
Qボリンジャーバンドはどこで見られますか?
AFX会社の取引ツールやスマホアプリのチャートで表示できます。比較している7社のうち、みんなのFX・JFX・FXTF・セントラル短資FXは、TradingViewのチャートを使える取引画面も用意しています。デモ取引で、お金を使わずに表示を試せる会社もあります。

出典

この記事を書いた人

お金の学び場 編集部

エムシージェイ株式会社が運営する「お金の学び場」の編集部。統計の発表元・各社の公式サイトなど一次情報から数字を取り、出典と確認日を記事に書く方針で編集しています。

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