ローソク足の見方|陽線・陰線・ヒゲの意味を2026年のドル円で図解
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ひとことで言うとローソク足とは、一定の期間の始値・高値・安値・終値の4つの値段を1本の棒にまとめたグラフです。終値が始値より高ければ陽線、安ければ陰線と呼び、上下に伸びるヒゲの先がその期間の高値と安値です。見分けるのは色ではなく「始値と終値のどちらが高いか」です。

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ローソク足は「4つの値段」を1本にまとめたもの
FX会社のアプリでチャートを開くと、赤や青の小さな棒が並んでいます。これがローソク足です。みんなのFXの解説は、ローソク足は「それ1本で、設定した時間内の始値(はじめね)・高値(たかね)・安値(やすね)・終値(おわりね)」を表すものと説明しています。
- 始値(はじめね):その期間の最初の値段
- 高値(たかね):その期間にいちばん高かった値段
- 安値(やすね):その期間にいちばん安かった値段
- 終値(おわりね):その期間の最後の値段
1日分の値動きを1本にしたものを日足(ひあし)、1週間分なら週足(しゅうあし)、1か月分なら月足(つきあし)と呼びます。取引ツールでは、この「1本が何の期間か」を切り替えられるものが多く、短い期間ほど細かい動きが、長い期間ほど大きな流れが見えます。

陽線と陰線:始値と終値のどちらが高いか
ローソク足には2種類あります。
- 陽線(ようせん):終値が始値より高い。その期間の最初より最後のほうが値上がりしている
- 陰線(いんせん):終値が始値より安い。その期間の最初より最後のほうが値下がりしている
始値と終値のあいだの太い部分を実体(じったい)、実体から上下に伸びる線をヒゲと呼びます。上に伸びるのが上ヒゲで、その先が高値です。下に伸びるのが下ヒゲで、その先が安値です。
陽線では実体の下の端が始値、上の端が終値です。陰線ではその逆で、上の端が始値、下の端が終値になります。

色は決まっていません。みんなのFXのチャートは陽線が赤、陰線が青ですが、白抜きと黒で描くツールもあります。取引ツールによって違い、設定で変えられるものもあるので、色で覚えず、始値と終値のどちらが上にあるかで見分けると、ツールを変えても迷いません。
実データで読む:2026年9月のドル円2本
実際のドル円で、ローソク足1本を読んでみます。日本銀行は、東京市場のドル円について、毎営業日の9時時点と17時時点の値、その日の最高値と最安値を公表しています。この記事では、9時の値を始値、17時の値を終値、最高値を高値、最安値を安値として、当サイトでローソク足を組み立てました。

9月18日(金):陽線
| 値段 | ドル円 |
|---|---|
| 始値(9時) | 156.16円 |
| 高値 | 157.60円 |
| 安値 | 155.88円 |
| 終値(17時) | 157.49円 |
終値が始値より1.33円高いので陽線です。実体の長さが1.33円で、上ヒゲは0.11円(157.60−157.49)、下ヒゲは0.28円(156.16−155.88)です。「朝より夕方のほうが1.33円高く、途中で一度は155.88円まで下げた」ことが、この1本から読み取れます。
この日は、日本銀行が金融政策決定会合で利上げを決め、11時54分に公表した日です。9月の利上げのあと、10月の会合で日銀がどう決めたかと、そのときのドル円は、次の記事にまとめています。
もっと詳しく日銀10月会合は1.25%で据え置き、ドル円157円台半ば|決定内容と円相場を数字で解説
9月3日(木):陰線
| 値段 | ドル円 |
|---|---|
| 始値(9時) | 158.91円 |
| 高値 | 158.96円 |
| 安値 | 156.36円 |
| 終値(17時) | 157.05円 |
終値が始値より1.86円安いので陰線です。陰線では実体の上の端が始値なので、上ヒゲは高値から始値を引いた0.05円(158.96−158.91)です。上ヒゲがほとんどなく、朝の値段からほとんど上がらないまま下がった日でした。下ヒゲは0.69円(157.05−156.36)で、いったん156.36円まで下げたあと、少し戻して終わっています。
2026年6月1日から10月30日までの104営業日のうち、実体がいちばん長かったのがこの9月3日の陰線(1.86円)、陽線でいちばん長かったのが9月18日(1.33円)です。
ヒゲの意味:一度つけた値段から戻った幅
ヒゲは、その期間の途中で一度その値段までついたが、終わるまでに戻ってきた幅を表します。上ヒゲが長ければ「一度は高く買われたが、終わりまでに押し戻された」、下ヒゲが長ければ「一度は安く売られたが、終わりまでに戻した」ということです。

下ヒゲはこの上下を逆にしたものです。安値まで下がったあと、終わりまでに値段が戻ると、下ヒゲの長いローソク足になります。
実データで見ると、2026年6月〜10月の104営業日でいちばん下ヒゲが長かったのは8月3日(月)でした。
- 始値 157.58円 → 安値 155.20円:始値から2.38円下げた
- 安値 155.20円 → 終値 156.77円:そこから1.57円戻した
- 終値は始値より0.81円安いので陰線。ただし下ヒゲ(1.57円)は実体(0.81円)の倍近くある
終値だけを見ると「始値から0.81円下がった日」ですが、ローソク足を見ると「一時は2.38円も下がり、その半分以上を取り戻した日」だったことが分かります。同じ終値でも、ヒゲを見れば途中の値動きの荒さが分かる。これがローソク足を使う理由のひとつです。
逆に、ヒゲがない日もあります。7月30日(木)は終値163.74円がその日の高値と同じで、上ヒゲがありませんでした。いちばん高いところで終わった、ということです。
ヒゲが示すのは、過去にその値段がついたという事実です。ヒゲが長いローソク足が出たあとに、値段が同じ方向へ動くことも、反対へ動くこともあります。
並べて見る:2026年7月〜9月のドル円
ローソク足を時間の順に並べたものが、ローソク足チャートです。2026年7月21日から9月18日までの東京市場のドル円を、日足で並べました。

| 日付(2026年) | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 形 |
|---|---|---|---|---|---|
| 7月30日(木) | 163.31円 | 163.74円 | 163.22円 | 163.74円 | 陽線・上ヒゲなし |
| 7月31日(金) | 160.18円 | 160.90円 | 159.39円 | 160.21円 | 実体0.03円の陽線 |
| 8月3日(月) | 157.58円 | 157.86円 | 155.20円 | 156.77円 | 陰線・下ヒゲ1.57円 |
| 9月3日(木) | 158.91円 | 158.96円 | 156.36円 | 157.05円 | 陰線・実体1.86円 |
| 9月18日(金) | 156.16円 | 157.60円 | 155.88円 | 157.49円 | 陽線・実体1.33円 |
※始値は9時、終値は17時の日銀公表値(売り値と買い値の中間)。高値・安値は日銀公表の最高値・最安値。
陰線が続く区間は値下がりが続いた区間、陽線が続く区間は値上がりが続いた区間です。図5では、7月末から8月初めにかけて値段が大きく下にずれ、9月初めにもう一度下がり、9月中旬に戻している流れが、ローソク足の並びで分かります。
2026年6月1日から10月30日までの104営業日を数えると、陽線が47本、陰線が54本、始値と終値が同じだった日が3日(6月10日・6月18日・7月28日)でした。1日の値幅(高値−安値)の中央値は0.46円です。8月3日の2.66円や9月3日の2.60円は、ふだんの5倍以上動いた日だったことになります(10月29日・30日は日銀の日次の公表資料から取得し、当サイトで集計)。
日足1本に映らない動きもある
7月31日(金)のローソク足は、実体がわずか0.03円(3銭)の小さな陽線です。この1本だけを見ると、静かな日に見えます。
ところが、前日7月30日の終値(17時)は163.74円で、7月31日の始値(9時)は160.18円でした。前日の夕方から当日の朝までのあいだに、3.56円下がっていたのです。
このように、前の日の終値と次の日の始値が離れてできた空間を窓(まど)と呼びます。大和証券の用語解説は窓を「相場の一気の上げ、または下げにより、前日終値と翌日始値が重ならないでできた空間」と説明しています。7月31日でいえば、前日の終値163.74円と当日の始値160.18円のあいだの3.56円がこれにあたります。
この日は、ヒゲまで含めても2本が重なりません。7月30日の安値163.22円と7月31日の高値160.90円のあいだに2.32円のすき間が残り、チャートの上でも2本のローソク足がはっきり離れて見えます(図5)。
この記事のローソク足は、東京市場の9時と17時の値をもとに作っています。前日の17時から翌朝9時までのあいだの動きは、この記事のローソク足では、翌日の始値とのずれ(窓)としてしか現れません。一方、FX会社のチャートは海外の時間帯も含めて1日を区切ります。たとえばOANDA証券のMT5は、ニューヨーク時間の午後5時に日付が切り替わる設定です(日本時間では米国の夏時間中は午前6時、冬時間は午前7時。当サイトで時差から換算)。同じ日の日足でも、どこで1日を区切るかで4つの値段は変わるので、FX会社のアプリで見る日足は、この記事の数字とは一致しません。
ローソク足を見るときの注意
- 色で覚えない。 陽線・陰線の色はツールごとに違います。始値と終値のどちらが上かで見分けます
- 時間足で形が変わる。 同じ時間帯でも、1時間足で見るか日足で見るかで、陽線・陰線もヒゲの長さも変わります。いま何の期間のローソク足を見ているかを、最初に確かめます
- 1日の区切りはツールで違う。 日足の4つの値段は、1日をどこで区切るかで変わります
- 形は過去の記録。 ローソク足は「その期間に何が起きたか」を表したもので、次の値動きを言い当てるものではありません
- この記事の値の性質。 日本銀行の9時・17時の値は売り値と買い値の中間の値、最高値・最安値はブローカーから聞き取った、実際に取引が成立した値です。この記事のローソク足は、性質の少し違う値を組み合わせて作っています
ローソク足が読めるようになると、移動平均線のように、チャートの上に重ねて見る道具も読みやすくなります。
もっと詳しく移動平均線の見方|ゴールデンクロス・デッドクロスと「遅れ」をドル円の実データで解説
取引ツールで見てみる
ローソク足チャートは、FX会社の取引ツールやスマホアプリで見られます。みんなのFXの解説も、ローソク足1本あたりの期間は1年単位から1分単位まで変えられると紹介しています。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずにチャートの操作を試せます。各社のコストや最小取引単位は比較ページにまとめています。
| 順位 | 口座 | スプレッド | 最小単位 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | JFX | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
| 2 | みんなのFX | 0.2銭※ | 1,000通貨 | 公式 |
| 3 | ヒロセ通商 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
2026年11月2日時点・各社公表値(会社ごとの基準日は会社別ページ)。※は注記あり(LIGHTペア・手数料など。比較ページの注記)。順位は公開している配点で採点。全社の比較を見る
よくある質問
- Q陽線と陰線の色は決まっていますか?
- A決まっていません。みんなのFXの解説では、同社のチャートは陽線が赤、陰線が青です。取引ツールによって違い、設定で色を変えられるものもあります。見分けるときは色ではなく「始値と終値のどちらが高いか」を見ます。
- Qヒゲが長いローソク足は、次に反対方向へ動く合図ですか?
- Aそうとは限りません。ヒゲが示すのは「その期間に一度その値段までついたが、終わるまでに戻った」という過去の事実です。2026年8月3日のドル円は下ヒゲが1.57円ありましたが、これはその日の値動きの記録であって、翌日以降の値動きを約束するものではありません。
- QFX会社のアプリの日足と、この記事のローソク足の値が違うのはなぜですか?
- A1日の区切り方が違うためです。この記事のローソク足は、日本銀行が公表している東京市場の値(9時・17時の値と、その日の最高値・最安値)から作りました。FX会社のチャートは海外の時間帯も含めて1日を区切ります。たとえばOANDA証券のMT5は、ニューヨーク時間の午後5時に日付が切り替わる設定です。
出典
- 日本銀行 時系列統計データ API「東京市場 ドル・円 スポット 9時時点」(FM08 / FXERD01)(2026年11月2日確認)
- 日本銀行 時系列統計データ API「東京市場 ドル・円 スポット 最高値」(FM08 / FXERD02)(2026年11月2日確認)
- 日本銀行 時系列統計データ API「東京市場 ドル・円 スポット 最安値」(FM08 / FXERD03)(2026年11月2日確認)
- 日本銀行 時系列統計データ API「東京市場 ドル・円 スポット 17時時点」(FM08 / FXERD04)(2026年11月2日確認)
- 日本銀行 外国為替市況(日次)2026年7月31日・10月29日・10月30日(2026年11月2日確認)
- 日本銀行「外国為替市況」の解説(最高値・最安値の定義)(2026年11月2日確認)
- 日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日・公表日時 11:54)(2026年11月2日確認)
- みんなのFX「ローソク足とは?」(1本で設定した時間内の始値・高値・安値・終値を表す・陽線は赤、陰線は青(みんなのFXの場合)・単位期間は変更できる)(2026年11月2日確認)
- 大和証券 金融・証券用語解説「窓」(2026年11月2日確認)
- OANDA証券「MT5のチャートの時間(日本時間の表示)」(2026年11月2日確認)