ECB理事会とは?ユーロの政策金利(預金ファシリティ金利)の決め方・発表時間とユーロ相場への効き方
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3行でわかる
- ECB理事会はユーロの金利を決める会合。10月29日は2.50%で据え置きました。
- 2026年は6月と9月に0.25%ずつ利上げ。9月は中東の紛争による物価の圧力を挙げました。
- 次は12月17日(木)22時15分。経済見通しが出る会合です。
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ECB理事会とは:ユーロの金利を決める会合
ECB理事会(政策理事会、Governing Council)は、ユーロを使う国々(ユーロ圏)の中央銀行である欧州中央銀行(ECB)が、金融政策を決める会合です。総裁を含む6人の役員会のメンバーと、ユーロ圏の各国の中央銀行の総裁が集まって決めます。
ECBの説明では、政策理事会は金融政策の決定を6週間ごとに行います。ECBの物価の目標は「中期的に2%」です。
FXではユーロドル(EUR/USD)やユーロ円(EUR/JPY)の値動きに直接かかわります。
3つの政策金利と、預金ファシリティ金利
ECBは、3つの政策金利を同時に決めます。
- 預金ファシリティ金利:銀行がECBにお金を預けるときの金利
- 主要リファイナンス・オペ金利:ECBがふだん銀行にお金を貸すときの金利
- 限界貸出ファシリティ金利:銀行がECBから一晩お金を借りるときの金利

ニュースで「ECBの政策金利」と言うときは、預金ファシリティ金利を指すことが多いです。2026年10月29日の時点では、預金ファシリティ2.50%、主要リファイナンス・オペ2.65%、限界貸出ファシリティ2.90%です。
もっと詳しく政策金利とは?日本1.25%・米国3.75〜4.00%の意味と、ドル円への効き方
発表の仕組み:中央ヨーロッパ時間14時15分
会合は多くの場合2日間で、結果は2日目の中央ヨーロッパ時間14時15分に発表文で出ます。その30分後の14時45分から総裁の記者会見があります。
日本時間では、ユーロ圏の冬時間は8時間後なので22時15分(会見は22時45分)、夏時間(2026年は3月29日〜10月25日)は7時間後なので21時15分(会見は21時45分)です。日本の夜で、米国の指標(日本時間22時30分)と近い時間帯です。
3・6・9・12月の会合では、ECBのスタッフがまとめるユーロ圏の経済見通しも公表されます。
次の日程(ECBの会合日程)
| 会合 | 結果の発表(日本時間) | 経済見通し |
|---|---|---|
| 2026年12月16日(水)・17日(木) | 12月17日 22:15(会見 22:45) | あり |
| 2027年2月3日(水)・4日(木) | 2月4日 22:15(会見 22:45) | ― |
※ECBの会合日程。2027年2月の発表時刻は、2026年の会合と同じ14時15分(中央ヨーロッパ時間)として日本時間に直したもの。
もっと詳しく経済指標カレンダー
どこを見るか:決定・声明の言葉・経済見通し
1. 決定
3つの金利を上げたか、下げたか、据え置いたかです。2026年の決定は次のとおりです。
- 10月29日:据え置き(預金ファシリティ2.50%)
- 9月10日:0.25%ポイント利上げ(2.25% → 2.50%。9月16日から適用)
- 7月23日:据え置き
- 6月11日:0.25%ポイント利上げ(2.00% → 2.25%。6月17日から適用)
- 4月30日・3月19日・2月5日:据え置き(2.00%)
9月10日の発表文は、利上げの理由を「中東の紛争がインフレの圧力を生み続けていて、インフレ率は長い期間にわたり目標を大きく上回る見込み」と書いています。
2. 声明の言葉
10月29日の発表文は、エネルギーの値段が上がり続けていることを「物価の見通しには上振れ、成長の見通しには下振れのリスク」と書いたうえで、「特定の金利の道筋を前もって約束しない」「会合ごとに、データを見て決める」としています。次の会合で何をするかは書かれていません。
3. 経済見通し(3・6・9・12月)
9月の見通しでは、ユーロ圏の物価上昇率は2026年が3.0%、2028年が2.1%とされています。これはECBのスタッフのその時点の見通しで、約束ではありません。 12月の会合で、この数字がどう変わるかが見どころになります。
もっと詳しくFOMCとは?会合の仕組み・ドットチャート・議事要旨の見方と、2026年の結果・次の日程
ユーロドル・ユーロ円・金利・株への効き方
一般には、次のようにつながると考えられています。
- ECBの利上げ、または今後の利上げを示す内容 → ユーロ圏の金利が上がりやすい → ユーロが買われやすい(ユーロドル・ユーロ円は上がりやすい)。欧州の株には重しになりやすい
- 利下げ、または今後の利下げを示す内容 → その逆
ユーロドルは、ECBとFRBの金利の差、ユーロ円はECBと日本銀行の金利の差も材料になります。2026年10月末の時点で、ECBの預金ファシリティ金利は2.50%、米国の政策金利は3.75〜4.00%、日本は1.25%程度です。
ただし、相場は決定そのものより「事前にどこまで予想されていたか」で動くことが多い、とよく言われます。この記事では、報道機関などがまとめる事前の予想(市場予想)は載せていません。 発表元の一次情報ではないためです。
過去の決定の日の動き:利上げの日にユーロ安
ECBの発表は日本時間の夜で、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表しているニューヨーク市場正午の値(H.10)は発表の後の値です。発表の日と前の営業日を比べました(ユーロ円はH.10のユーロとドル円から当サイトが計算。前営業日比は当サイト計算)。
- 6月11日(利上げ):ユーロドル 1.1550ドル → 1.1515ドル、0.0035ドルのユーロ安。ユーロ円 185.34円 → 184.83円、0.51円のユーロ安
- 9月10日(利上げ):ユーロドル 1.1627ドル → 1.1629ドル、ほぼ横ばい。ユーロ円 178.47円 → 179.16円、0.69円のユーロ高
※10月29日の値はH.10にまだ載っていません(2026年11月2日確認)。
2回の利上げのうち、6月11日はユーロ安でした。「利上げの日は通貨高」という単純な形にはなっていません。 その日にどちらへ動いた理由は、ECBの公表資料からは分かりません。利上げがどこまで事前に予想されていたか、会見の内容、同じ日の米国の材料などでも為替は動きます。
次の会合で見るところ
12月17日の結果では、次の3点を順に見ると、要点がつかめます。
- 預金ファシリティ金利を2.50%から動かすか
- 発表文が、エネルギー高による物価の上振れをどう書いているか
- 経済見通しの2026年・2027年の物価上昇率(9月の見通しで2026年は3.0%)が動いたか
同じ週の12月18日(金)には日銀会合の結果も出ます。
もっと詳しく日銀の金融政策決定会合とは?日程・見るところ・円相場の動きを2026年の結果で解説
発表の時間帯のチャートを見てみる
ECBの発表と総裁の会見の前後は、ユーロドルやユーロ円が短い時間で大きく動くことがあります。FX会社の取引ツールでは、こうした時間帯のローソク足を1分足や5分足で細かく見られます。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずに、発表の瞬間にチャートがどう動くかを確かめられます。
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よくある質問
- Q次のECB理事会はいつですか?
- A2026年12月16日(水)・17日(木)です。結果は17日の中央ヨーロッパ時間14時15分、日本時間22時15分に出て、総裁の記者会見は日本時間22時45分からです。その次は2027年2月3日(水)・4日(木)です(ECBの会合日程)。
- QECBの「政策金利」はどれを見ればいいですか?
- AECBは3つの政策金利(預金ファシリティ金利・主要リファイナンス・オペ金利・限界貸出ファシリティ金利)を同時に決めます。ニュースでは、銀行がECBにお金を預けるときの「預金ファシリティ金利」が「ECBの政策金利」として引用されることが多いです。2026年10月29日時点で2.50%です。
- QECBの発表時にFXで気をつけることは?
- A結果は日本時間の夜(冬時間22時15分・夏時間21時15分)に出て、その30分後に総裁の会見があります。ユーロドル・ユーロ円が短い時間で大きく動くことがあり、スプレッド(買値と売値の差)が広がることもあります。比較ページで各社の通常時のスプレッドと、指標発表時の扱いの注記を確認しておきましょう。
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過去の推移と直近の結果
発表元が公開しているデータを取り直して描いています(2000年以降。それより後に始まった統計は始まりから)。
- 預金ファシリティ金利最新(2026年9月16日)2.50%
直近の結果(新しい順・24回分)
| 変わった日 | 預金ファシリティ金利 (%) |
|---|---|
| 2026年9月16日 | 2.50 |
| 2026年6月17日 | 2.25 |
| 2025年6月11日 | 2.00 |
| 2025年4月23日 | 2.25 |
| 2025年3月12日 | 2.50 |
| 2025年2月5日 | 2.75 |
| 2024年12月18日 | 3.00 |
| 2024年10月23日 | 3.25 |
| 2024年9月18日 | 3.50 |
| 2024年6月12日 | 3.75 |
| 2023年9月20日 | 4.00 |
| 2023年8月2日 | 3.75 |
| 2023年6月21日 | 3.50 |
| 2023年5月10日 | 3.25 |
| 2023年3月22日 | 3.00 |
| 2023年2月8日 | 2.50 |
| 2022年12月21日 | 2.00 |
| 2022年11月2日 | 1.50 |
| 2022年9月14日 | 0.75 |
| 2022年7月27日 | 0.00 |
| 2019年9月18日 | −0.50 |
| 2016年3月16日 | −0.40 |
| 2015年12月9日 | −0.30 |
| 2014年9月10日 | −0.20 |
- 預金ファシリティ金利:ECB が金利を変えた日と、変えた後の水準
- 数字は取得した時点の最新の値です。発表のあとに改定されることがあり、発表された当日の数字(速報値)と違うことがあります。「—」は発表元のデータにその期間の値が無いものです。
出典
- 欧州中央銀行(ECB)Data Portal(2026年11月2日取得)
| 順位 | 口座 | スプレッド | 最小単位 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | JFX | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
| 2 | みんなのFX | 0.2銭※ | 1,000通貨 | 公式 |
| 3 | ヒロセ通商 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
2026年11月2日時点・各社公表値(会社ごとの基準日は会社別ページ)。※は注記あり(LIGHTペア・手数料など。比較ページの注記)。順位は公開している配点で採点。全社の比較を見る
出典
- 欧州中央銀行(ECB)Monetary policy decisions(2026年10月29日)(2026年11月2日確認)
- ECB Monetary policy decisions(2026年9月10日)(2026年11月2日確認)
- ECB Monetary policy decisions(2026年6月11日)(2026年11月2日確認)
- ECB 2026年の金融政策の決定の一覧(2026年11月2日確認)
- ECB データポータル 預金ファシリティ金利(FM.B.U2.EUR.4F.KR.DFR.LEV)(2026年11月2日確認)
- ECB Meeting calendars(政策理事会の会合日程)(2026年11月2日確認)
- ECB Governing Council(構成と会合の頻度)(2026年11月2日確認)
- ECB Macroeconomic projections(年4回の経済見通し・2026年9月10日)(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)H.10 為替レート ユーロの過去の値(ニューヨーク正午)(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)H.10 為替レート 日本円の過去の値(ニューヨーク正午)(2026年11月2日確認)
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