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FOMCとは?会合の仕組み・ドットチャート・議事要旨の見方と、2026年の結果・次の日程

|お金の学び場 編集部
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3行でわかる

  • FOMCは米国の政策金利を決める年8回の会合。いまは3.75〜4.00%です。
  • 9月の見通しでは、2026年末の金利の中央値は4.1%。6月の3.8%から上がりました。
  • 次は12月8・9日。結果は日本時間12月10日(木)4時で、見通しも出ます。
円形の大きな会議机に12の札立てが並び、その上に点が散らばった方眼紙が浮かぶイラスト

FOMCとは:米国の政策金利を決める会合

FOMC(Federal Open Market Committee、連邦公開市場委員会)は、米国の中央銀行の仕組みであるFRB(連邦準備制度)の中で、金融政策を決める会合です。ここで、銀行どうしが1日だけお金を貸し借りするときの金利(フェデラル・ファンド金利)の「誘導目標」を決めます。これが米国の政策金利です。2026年10月28日の時点で3.75〜4.00%です。銀行がお金を集めるときの金利の土台になるので、この金利が動くと、銀行の貸出の金利や米国債の利回りなど、ほかの金利も動きやすくなります。

FRBの説明では、FOMCの投票メンバーは12人です。

  • 連邦準備制度理事会の理事7人
  • ニューヨーク連銀の総裁
  • 残り11の地区連銀の総裁のうち、1年ごとの持ち回りで4人

投票しない地区連銀の総裁も会合に出て、議論に加わります。FRBは物価の目標を「長い目で見て2%」とし、その2%をPCE物価指数の前年比で測るとしています。

もっと詳しく政策金利とは?日本1.25%・米国3.75〜4.00%の意味と、ドル円への効き方

会合の仕組み:年8回、2日目の米東部時間14時に声明

FOMCは年8回、定例の会合を開きます。多くは2日間で、結果は2日目の米東部時間14時に声明として発表され、その30分後に議長の記者会見があります。日本時間では、米国の夏時間(2026年は3月8日〜11月1日)は翌日の3時、冬時間は翌日の4時です。東京市場が開いていない時間帯です。

会合のあとに出てくる資料は、主に次の4つです。

  • 声明:決定と、景気・物価の評価。最後に、誰が賛成し、誰が反対したか(反対した人がどんな案を出したか)が書かれる
  • 記者会見:議長が決定の理由を説明し、質問に答える
  • 経済見通し(Summary of Economic Projections):3・6・9・12月の会合だけ。ドットチャートが入っている
  • 議事要旨:会合の決定の3週間後。議論の中身がもう少し詳しく分かる

次の日程(FRBの公表日程)

日時(日本時間) 予定
11月19日(木)4:00 10月27・28日会合の議事要旨
12月10日(木)4:00 12月8・9日会合の声明・経済見通し(会見は4:30)
12月31日(木)4:00 12月会合の議事要旨
2027年1月26日・27日 次の会合(FRBの日程表では暫定)

※米国は11月1日から冬時間で、日本時間は米東部時間の14時間後。

もっと詳しく経済指標カレンダー

どこを見るか:決定・反対票・ドットチャート・議事要旨

1. 決定(金利を変えたか)

まず政策金利の誘導目標を上げたか、下げたか、据え置いたかです。

2. 反対票の向き

声明の最後に、反対した委員の名前と、その委員が求めた案が書かれます。2026年は、反対票の向きが年の途中で変わりました。

  • 1月28日(据え置き):2人が利下げを求めて反対
  • 7月29日(据え置き):3人が利上げを求めて反対
  • 9月16日:3.75〜4.00%へ利上げ
  • 10月28日(据え置き):2人が利上げを求めて反対

据え置きという同じ結果でも、反対票がどちらを向いているかで、委員会の中の考えの傾きが分かります。ただし、反対があっても次の会合でその方向に動くとは限りません。

3. ドットチャート(3・6・9・12月)

経済見通しには、会合の参加者一人ひとりが「各年の終わりに政策金利はどのくらいが適切か」と考える水準を、点(ドット)で並べた図が入っています。これがドットチャートです。

図1 ドットチャートは、参加者一人ひとりが考える各年末の金利を点で並べた図。真ん中の値(中央値)がよく引用される(イラスト)
図1 ドットチャートは、参加者一人ひとりが考える各年末の金利を点で並べた図。真ん中の値(中央値)がよく引用される(イラスト)

ニュースでよく引用されるのは、点の真ん中の値(中央値)です。2026年の見通しは次のとおりでした。

  • 6月の見通し:2026年末の中央値 3.8%
  • 9月の見通し:2026年末 4.1%、2027年末 4.1%、2028年末 3.9%

9月の見通しの2026年末の中央値4.1%は、いまの誘導目標3.75〜4.00%の真ん中(3.875%)より高い水準です。ドットチャートは、その時点の参加者の考えであって、次の会合の決定を約束するものではありません。 FRBも、各参加者の見通しは自分の考える「適切な金融政策」を前提にしたものだと注記しています。

4. 議事要旨(3週間後)

議事要旨では、「多くの参加者が」「何人かの参加者は」といった言い方で、議論の広がりが分かります。声明だけでは分からない、委員会の中の意見の分かれ方を確かめる資料です。

ドル円・金利・株への効き方

一般には、次のようにつながると考えられています。

  • 利上げ、または今後の利上げを示す内容 → 米国の金利が上がりやすい → ドルが買われやすい(ドル円は上がりやすい)。金利が上がると株の値段には重しになりやすい
  • 利下げ、または今後の利下げを示す内容 → その逆

ドル円では、日本と米国の金利の差も材料になります。2026年10月末の時点で、日本の政策金利は1.25%程度、米国は3.75〜4.00%です。

ただし、相場は決定そのものより「事前にどこまで予想されていたか」で動くことが多い、とよく言われます。決定が予想どおりなら、反対票の数やドットチャート、議長の会見の言葉のほうが動きのきっかけになることもあります。この記事では、報道機関などがまとめる事前の予想(市場予想)は載せていません。 発表元の一次情報ではないためです。

もっと詳しく日米金利差とは?差が開くと円安・縮むと円高に働く理由と、2022年からの実際の動き

2026年の会合の結果と翌日のドル円

声明は日本時間の未明に出るので、日本銀行が公表している東京市場17時のドル円で、声明の日の17時(発表の前)と翌営業日の17時(発表の後)を比べました(前営業日比は当サイト計算)。

  • 10月28日(据え置き・3.75〜4.00%):157.79円 → 157.83円、0.04円の円安
  • 9月16日(利上げ・3.75〜4.00%へ):154.98円 → 155.69円、0.71円の円安
  • 7月29日(据え置き・3.50〜3.75%):163.69円 → 163.74円、0.05円の円安
  • 6月17日(据え置き):160.19円 → 160.60円、0.41円の円安
  • 4月29日(据え置き):159.53円 → 160.14円、0.61円の円安(4月29日は日本の祝日のため、比べたのは4月28日と30日)
  • 3月18日(据え置き):158.77円 → 159.22円、0.45円の円安
  • 1月28日(据え置き):152.64円 → 153.33円、0.69円の円安

7回とも翌日は円安でしたが、24時間のあいだにはFOMC以外の材料も入っています。たとえば3月19日は昼に日銀会合の結果が出ていて、4月30日には財務省が6兆2,787億円の円買い介入を行っています(財務省の日次の公表)。表の動きは「FOMCの影響だけでこれだけ動いた」という意味ではありません。 10月の会合の詳しい中身は、ニュース解説にまとめています。

もっと詳しくFOMC10月会合は金利据え置き、2人が利上げを主張|ドル円の反応と日米金利差を数字で解説

次の会合で見るところ

12月8日・9日の会合では、次の4点を順に見ると、声明と見通しの要点がつかめます。

  1. 3.75〜4.00%から動かすか
  2. 反対票が何票あり、利上げと利下げのどちらを求めたか
  3. ドットチャートの2026年末・2027年末の中央値(9月はどちらも4.1%)が動いたか
  4. 経済見通しの物価(PCE)の数字

その前に、11月19日(木)4時の議事要旨で、10月の会合で利上げを求めた意見がどのくらい広がっていたかが分かります。

発表の時間帯のチャートを見てみる

FOMCの声明と議長の会見の前後は、ドル円が短い時間で大きく動くことがあります。FX会社の取引ツールでは、こうした時間帯のローソク足を1分足や5分足で細かく見られます。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずに、発表の瞬間にチャートがどう動くかを確かめられます。

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よくある質問

Q次のFOMCはいつですか?
A2026年12月8日(火)・9日(水)です。結果の声明は米東部時間9日14時、日本時間12月10日(木)4時に出て、議長の記者会見は日本時間4時30分からです(FRBの公表日程)。この会合では参加者の経済見通しとドットチャートも公表されます。2027年最初の会合は1月26日・27日で、FRBの日程表では「暫定」とされています。
QFOMCの議事要旨はいつ出ますか?
A会合の決定の3週間後です(FRBの説明)。10月27日・28日の会合の議事要旨は、米東部時間11月18日(水)14時、日本時間11月19日(木)4時に、12月の会合の分は日本時間12月31日(木)4時に公表されます。
QFOMCの日にFXで気をつけることは?
A声明が出るのは日本時間の未明(冬時間4時、夏時間3時)で、その30分後に議長の会見があります。発表の直後は値動きが大きくなることがあり、スプレッド(買値と売値の差)が広がることもあります。比較ページで各社の通常時のスプレッドと、指標発表時の扱いの注記を確認しておきましょう。

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過去の推移と直近の結果

発表元が公開しているデータを取り直して描いています(2000年以降。それより後に始まった統計は始まりから)。

下限・上限(単位:%)
  • 下限最新(2026年9月17日)3.75%
  • 上限最新(2026年9月17日)4.00%
下限・上限の推移(2000年〜2026年9月17日・単位%)02468200020052010201520202025

直近の結果(新しい順・24回分)

変わった日下限
(%)
上限
(%)
2026年9月17日3.754.00
2025年12月11日3.503.75
2025年10月30日3.754.00
2025年9月18日4.004.25
2024年12月19日4.254.50
2024年11月8日4.504.75
2024年9月19日4.755.00
2023年7月27日5.255.50
2023年5月4日5.005.25
2023年3月23日4.755.00
2023年2月2日4.504.75
2022年12月15日4.254.50
2022年11月3日3.754.00
2022年9月22日3.003.25
2022年7月28日2.252.50
2022年6月16日1.501.75
2022年5月5日0.751.00
2022年3月17日0.250.50
2020年3月16日0.000.25
2019年10月31日1.501.75
2019年9月19日1.752.00
2019年8月1日2.002.25
2018年12月20日2.252.50
2018年9月27日2.002.25
  • 下限:FRB の表に載っている、誘導目標が変わった日(新しい水準が効き始めた日で、FOMC 会合の最終日の翌日のことが多い)と変えた後の水準。2008年12月より前は誘導目標が1つの値(上限・下限に同じ値を入れた)
  • 上限:FRB の表に載っている、誘導目標が変わった日(新しい水準が効き始めた日で、FOMC 会合の最終日の翌日のことが多い)と変えた後の水準。2008年12月より前は誘導目標が1つの値(上限・下限に同じ値を入れた)
  • 数字は取得した時点の最新の値です。発表のあとに改定されることがあり、発表された当日の数字(速報値)と違うことがあります。「—」は発表元のデータにその期間の値が無いものです。

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    工藤浩義 著/日本実業出版社/2023年9月

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この記事を書いた人

お金の学び場 編集部

エムシージェイ株式会社が運営する「お金の学び場」の編集部。統計の発表元・各社の公式サイトなど一次情報から数字を取り、出典と確認日を記事に書く方針で編集しています。

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