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ISM非製造業景況指数とは?米国の景気の大部分を占めるサービス業の指数の見方と発表日

|お金の学び場 編集部
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3行でわかる

  • ISM非製造業は、サービス業の会社へのアンケート。50を上回れば拡大です。
  • 9月分は54.9で27か月連続の拡大。価格の指数74.0は2022年7月以来の高さ。
  • 次は日本時間11月5日(木)0時に10月分。雇用の50.1を見ます。
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ISM非製造業景況指数とは:サービス業の会社へのアンケート

ISM非製造業景況指数(ISM Services PMI)は、米国の民間団体である供給管理協会(ISM)が毎月発表する、サービス業の景気を表す指数です。小売・卸売・金融・不動産・医療・情報・飲食・宿泊・運輸など、製造業以外の会社の購買担当者に、毎月「先月と比べて良くなったか、変わらないか、悪くなったか」を聞いて数字にします。

PMIは「購買担当者の景気指数(Purchasing Managers' Index)」の略です。いまの正式な名前は「Services PMI(サービス業PMI)」ですが、日本のニュースでは今も「ISM非製造業景況指数」と呼ばれることが多いので、この記事でもその名前を使います。

製造業との違い:経済に占める大きさ

ISMの景況指数は、製造業とサービス業(非製造業)の2本があります。作り方は同じで、どちらも「良くなったと答えた割合」に「変わらないと答えた割合の半分」を足した数字です。50を上回れば拡大、下回れば縮小を示します。

図1 ISMの景況指数は製造業とサービス業の2本。米国経済ではサービス業の部分が大きい(イラスト)
図1 ISMの景況指数は製造業とサービス業の2本。米国経済ではサービス業の部分が大きい(イラスト)

違いは、対象の会社と、指数を作る項目です。

  • 製造業PMI:新規受注・生産・雇用・入荷の遅れ・在庫の5つの平均
  • サービス業PMI:事業活動・新規受注・雇用・入荷の遅れの4つの平均

米国の経済は、サービス業の比重が大きい経済です。ISMは、サービス業の集計で業種ごとの重みをGDPに占める割合で付けていて、大きい6業種として不動産・行政・専門サービス・医療・情報・金融を挙げています。製造業の指数が弱くても、サービス業の指数が強ければ、米国の景気全体は強く見えることがあります。

もっと詳しくISM製造業景況指数とは?50が分かれ目の理由と、新規受注・価格の見方・発表日

発表の仕組み:毎月第3営業日の米東部時間10時

発表は米東部時間の午前10時で、製造業の指数の2営業日後です。日本時間では米国の夏時間(2026年は3月8日〜11月1日)は23時、冬時間は翌日の0時になります。

次の発表日(ISMの公表日程)

発表日(米東部時間 10:00) 日本時間 何月分
2026年11月4日(水) 11月5日(木)0:00 2026年10月分
2026年12月3日(木) 12月4日(金)0:00 2026年11月分

※日程はISMの公表日程。2027年1月の発表日は、2026年11月2日の確認時点ではISMの日程表に載っていません。

もっと詳しく経済指標カレンダー

どこを見るか:見出しの数字と3つの内訳

いまの数字(2026年9月分・10月5日発表)

  • サービス業PMI:54.9(8月は55.4)。27か月連続で50を上回る
  • 事業活動:56.5(8月は61.7)
  • 新規受注:59.8(8月は60.9)
  • 雇用:50.1(8月は47.8)
  • 価格:74.0(8月は72.6)

1. 新規受注と事業活動

これから先の売上につながる注文と、いまの事業の勢いです。9月は事業活動が5.2ポイント下がりましたが、まだ50を大きく上回っています。

2. 雇用

サービス業は米国で働く人の多くを抱えるため、雇用統計の手がかりとして見られます。9月は50.1で、3か月ぶりに50を上回りました。

3. 価格

サービスを提供するために仕入れたものの値段が上がったと答えた会社の多さです。9月は74.0で、ISMによると2022年7月(74.5)以来の高さです。サービスの値段は一度上がると下がりにくいとされ、物価の先行きを見る材料になります。

ドル円・金利・株への効き方

一般には、次のようにつながると考えられています。

  • 景況指数が強い → 景気が強く、FRBが金利を下げにくい(または上げやすい)と見られる → 米国の金利が上がりやすい → ドルが買われやすい(ドル円は上がりやすい)
  • 価格の指数が高い → サービスの物価が下がりにくいと見られ、同じくドル高・金利上昇の方向
  • 弱い → その逆
  • 株は、景気が強ければ企業の利益には追い風、金利が上がれば重しになり、どちらが強いかはその時々で変わります

FRBは2026年10月28日のFOMCで政策金利の誘導目標を3.75〜4.00%に据え置きました。

ただし、相場は事前の予想との差(サプライズ)で動くことが多い、とよく言われます。この記事では、報道機関などがまとめる事前の予想(市場予想)は載せていません。 発表元の一次情報ではないためです。

過去の発表日の動き

ISMの発表は日本時間の深夜で、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表しているニューヨーク市場正午のドル円(H.10)より前になります。9月分の発表日(10月5日)の正午は157.97円で、前の営業日(10月2日)の157.81円から0.16円の円安でした(前営業日比は当サイト計算)。

前の営業日の10月2日(金)には、米雇用統計(9月分)も出ています。この表の比較は「10月2日の正午」から「10月5日の正午」までなので、雇用統計が出た後の値どうしです。それでも週末をはさんだ3日間にはほかの材料も入るので、0.16円を「ISMの影響だけで動いた幅」と読むことはできません。

もっと詳しく米雇用統計とは?発表日・見るところ・ドル円の動きを過去の結果で解説

次の発表で見るところ

日本時間11月5日0時の10月分では、次の3点を順に見ると、発表文の要点がつかめます。

  1. サービス業PMIが54.9から動いたか
  2. 雇用(9月は50.1)が50を上回ったままか
  3. 価格(9月は74.0)がさらに上がったか

2日前(日本時間11月3日0時)に出る製造業の指数と、向きが同じかどうかも合わせて見ると、米国の景気の広がりが分かります。

指標発表の時間帯のチャートを見てみる

ISMの発表の前後は、ドル円が短い時間で動くことがあります。FX会社の取引ツールでは、こうした時間帯のローソク足を1分足や5分足で細かく見られます。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずに、発表の瞬間にチャートがどう動くかを確かめられます。

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よくある質問

Q次のISM非製造業景況指数はいつ発表されますか?
A10月分が米東部時間2026年11月4日(水)10時、日本時間11月5日(木)0時に、11月分が米東部時間12月3日(木)10時、日本時間12月4日(金)0時に発表されます(ISMの公表日程)。2027年1月の発表日は、この記事の確認時点ではISMの日程表に載っていません。
Q「非製造業」と「サービス業」は同じですか?
A同じ指数です。ISMは以前「非製造業(Non-Manufacturing)」と呼んでいましたが、いまの正式な名前は「Services PMI(サービス業PMI)」です。日本のニュースでは今も「ISM非製造業景況指数」と呼ばれることが多いため、この記事でもその名前を使っています。
QISMの発表時にFXで気をつけることは?
A発表は日本時間の深夜(冬時間は0時、夏時間は23時)です。発表の直後は値動きが大きくなることがあり、スプレッド(買値と売値の差)が広がることもあります。比較ページで各社の通常時のスプレッドと、指標発表時の扱いの注記を確認しておきましょう。

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出典

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この記事を書いた人

お金の学び場 編集部

エムシージェイ株式会社が運営する「お金の学び場」の編集部。統計の発表元・各社の公式サイトなど一次情報から数字を取り、出典と確認日を記事に書く方針で編集しています。

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