国債とは?種類・利回りと誰が持っているか、個人向け国債の買い方を解説
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3行でわかる
- 国債は、国がお金を借りるために発行する債券です。
- 普通国債の残高は2026年6月末で1,110兆8,839億円。46.7%を日本銀行が持っています。
- 個人向け国債は1万円から買え、10月募集の固定5年は年2.39%でした。

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国債は「国の借用証書」
国債とは、国がお金を借りるために発行する債券です。財務省は「国の発行する債券」と説明しています。買った人は国にお金を貸したことになり、国は決められた日に利子を払い、満期に元本を返します。

財務省によると、国債は大きく2つに分かれます。
- 普通国債:利払いと償還(返済)を、主に税金などでまかなう国債
- 財投債(財政投融資特別会計国債):財政投融資の貸付の財源にする国債で、返済は貸付の回収金でまかなう
ニュースで「国の借金」と言うときに中心になるのは普通国債です。普通国債には、目的ごとに次のような種類があります(財務省)。
- 建設国債:公共事業費などの財源。財政法第4条第1項ただし書に基づく
- 特例国債(赤字国債):建設国債を出してもなお歳入が足りないときに、それ以外の歳出に充てる。特別の法律に基づく
- 復興債・GX経済移行債・子ども特例債・半導体・AI債:決められた期間だけ、特定の目的のために出す
- 借換債:満期が来た国債の返済のお金を借り換えるために出す
日本の国債はどれくらいあるか
財務省の「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」で、2026年6月末の普通国債の残高は1,110兆8,839億円でした。期間で分けると次のとおりです。
| 期間の区分 | 残高(2026年6月末) |
|---|---|
| 長期国債(10年以上) | 857兆9,217億円 |
| 中期国債(2年から5年) | 211兆8,626億円 |
| 短期国債(1年以下) | 41兆996億円 |
| 合計(普通国債) | 1,110兆8,839億円 |
※財務省「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高(令和8年6月末現在)」。9月末の値は2026年11月10日に公表予定です。
国債を誰が持っているか
財務省が日本銀行の資金循環統計からまとめた保有者別内訳では、2026年6月末(速報)の国債(財投債を含む)は合計1,006兆5,235億円で、その46.7%(470兆401億円)を日本銀行が持っています。

- 日本銀行:46.7%
- 銀行等(ゆうちょ銀行・投資信託・証券会社を含む):15.6%
- 生損保等(かんぽ生命を含む):15.1%
- 海外:7.9%
- 公的年金:7.6%
- 年金基金:3.2%
- 家計:2.2%
家計、つまり個人が直接持っている分は2.2%(21兆9,434億円)です。日本の国債の大部分は、日本銀行と国内の金融機関が持っています。
「国債の金利」には表面利率と利回りがある
国債の金利の話では、2つの数字が出てきます。
- 表面利率:国債を発行するときに決まる、額面に対する利子の率。満期まで変わりません
- 利回り:その国債をいくらで買ったかまで含めた、1年あたりのもうけの率。市場で売り買いされるたびに変わります
財務省の入札結果で、2026年10月6日に入札した10年国債(第384回)は、表面利率が年3.1%、発行価格は額面100円につき99円99銭、平均の利回りは3.101%でした。額面より少し安く買えた分、利回りが表面利率よりわずかに高くなっています。
その後、10月30日の10年国債の利回りは2.817%まで下がりました。発行済みの国債の値段が上がると、あとから買う人の利回りは下がります。値段と利回りが逆に動く仕組みは、長期金利の記事で数字の例を使って説明しています。
もっと詳しく長期金利とは?10年国債の利回りが3%台に上がった意味と、為替・ローンへの影響
期間が長いほど利回りは高い
財務省の国債金利情報で、2026年10月30日の利回りを期間ごとに並べると、1年は1.659%、5年は2.237%、10年は2.817%、30年は3.908%でした。長い期間お金を貸すほど、高い利回りがついています。

ニュースで「長期金利」と言うときは、このうち10年国債の利回りを指すのがふつうです。日本銀行が目標を決める政策金利(2026年10月30日の会合で1.25%程度に据え置き)は、翌日までの短い貸し借りの金利で、国債の利回りとは別のものです。
もっと詳しく政策金利とは?日本1.25%・米国3.75〜4.00%の意味と、ドル円への効き方
個人が国債を買うには:個人向け国債
個人が国債を買うときの代表は、財務省が個人向けに毎月発行している個人向け国債です。財務省の説明をまとめると次のとおりです。
| 変動10年 | 固定5年 | 固定3年 | |
|---|---|---|---|
| 金利のタイプ | 半年ごとに利率が変わる | 満期まで変わらない | 満期まで変わらない |
| 利率の決め方 | 基準金利×0.66 | 基準金利−0.05% | 基準金利−0.03% |
| 10月募集分の利率(年・税引前) | 2.05% | 2.39% | 2.07% |
| 最低の利率 | 0.05% | 0.05% | 0.05% |
※財務省「個人向け国債」「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」(令和8年10月30日現在)。10月募集分の発行日は11月16日。
- 1万円から、1万円単位で買えます。申込みは証券会社・銀行・郵便局などの取扱金融機関(財務省の一覧で872機関)
- 利子は半年ごとに年2回
- 発行から1年たてば中途換金できます。そのとき、直前2回分の利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。発行後1年間は、原則として中途換金できません
- 財務省は、満期や中途換金のときに額面金額どおり(100円につき100円)で戻ると説明しています
変動10年の「基準金利」は、10年国債の入札の結果から決まります。10月6日の10年国債の入札結果には、個人向け国債(変動10年)の基準金利として3.10%が載っていました。3.10%×0.66=2.046%で、10月募集分の2.05%になります。
次の募集は2026年11月9日から30日までです。11月募集分の利率は、10月30日時点ではまだ載っていませんでした。
国債とドル円
為替の材料として国債を見るときは、日本と米国の国債の利回りの差を見ます。2026年10月30日の10年国債の利回りは、日本が2.817%(財務省)、米国が4.94%(米財務省)で、差は約2.12%ポイントでした。
ほかの条件が同じなら、この差が開くと円安、縮むと円高の方向に働くとされます。ただし、金利差だけで為替が決まるわけではありません。2022年からの実際の動きは、日米金利差の記事で数字を並べています。
もっと詳しく日米金利差とは?差が開くと円安・縮むと円高に働く理由と、2022年からの実際の動き
FX会社の取引ツールでは、ドル円のチャートを日足・週足で見られます。国債の利回りが大きく動いた日に、ドル円がどう動いたかを並べて見ると、ニュースの「金利差」の意味がつかみやすくなります。
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| 順位 | 口座 | スプレッド | 最小単位 | |
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よくある質問
- Q国債は個人でも買えますか?いくらから買えますか?
- A買えます。財務省によると、原則として個人だけが買える「個人向け国債」は1万円から1万円単位で、証券会社・銀行・郵便局などの金融機関で申し込めます。変動10年・固定5年・固定3年の3種類が毎月発行されています。発行から1年たてば中途換金できますが、直前2回分の利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれます。
- Q国債の利回りは今いくつですか?
- A財務省の国債金利情報で、2026年10月30日の10年国債の利回りは2.817%でした。期間で違い、1年は1.659%、30年は3.908%です。財務省は毎日の値を公表しているので、最新の値はそこで確かめられます。
- Q赤字国債とは何ですか?
- A財務省の説明では「特例国債」のことです。建設国債を発行してもなお歳入が足りないと見込まれるときに、公共事業費など以外の歳出に充てるため、特別の法律に基づいて発行されます。公共事業などの財源に充てる建設国債は、財政法第4条第1項ただし書に基づいて発行されます。
出典
- 財務省「国債とは」(普通国債と財投債、建設国債・特例国債(赤字国債)・復興債・GX経済移行債・子ども特例債・半導体・AI債・借換債の発行根拠)(2026年11月2日確認)
- 財務省「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高(令和8年6月末現在)」(2026年8月10日。普通国債 11,108,839億円、うち長期 8,579,217億円・中期 2,118,626億円・短期 410,996億円)(2026年11月2日確認)
- 財務省「国債及び借入金並びに政府保証債務現在高」(次回 令和8年9月末現在分は2026年11月10日14:00公表予定)(2026年11月2日確認)
- 財務省「国債等の保有者別内訳(令和8年6月末(速報))」(国債 合計1,006兆5,235億円・日本銀行 46.7%)(2026年11月2日確認)
- 財務省「国債金利情報」(令和8年10月分。2026年10月30日 1年1.659%・10年2.817%・30年3.908%・40年3.934%)(2026年11月2日確認)
- 財務省「10年利付国債(第384回)の入札結果(令和8年10月6日入札)」(表面利率 年3.1%・発行価格 99円99銭・平均利回り3.101%・個人向け国債(変動10年)の基準金利3.10%)(2026年11月2日確認)
- 財務省「個人向け国債」(3つのタイプ・1万円から・最低金利0.05%・中途換金の条件)(2026年11月2日確認)
- 財務省「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」(令和8年10月30日現在。変動10年 第199回 2.05%・固定5年 第187回 2.39%・固定3年 第197回 2.07%、次回募集 11月9日〜30日)(2026年11月2日確認)
- 米財務省 Daily Treasury Par Yield Curve Rates(10年・2026年10月30日 4.94%)(2026年11月2日確認)
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