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日銀短観とは?業況判断DIの読み方・想定為替レート・発表日と円相場への効き方

|お金の学び場 編集部
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3行でわかる

  • 日銀短観は約9,000社に景気の実感を聞く調査。9月調査の大企業製造業は24。
  • 6月の22から2ポイント改善。先行きは21と、少し下がる見込みでした。
  • 次は12月14日(月)8時50分。日銀会合(12月17・18日)の直前です。
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たくさんの会社の建物から、晴れ・くもり・雨の札が日本銀行らしい建物へ集まっていくイラスト

日銀短観とは:会社に景気の実感を聞く調査

日銀短観(全国企業短期経済観測調査)は、日本銀行が3か月ごとに行う、企業へのアンケート調査です。全国の会社に「いまの業況(景気)は良いか、悪いか」「3か月先はどうか」「売上・利益・設備投資の計画はどうか」などを聞きます。

9月調査の対象は、製造業3,776社・非製造業5,328社の合わせて9,104社(約9,000社)で、回答率は99.4%でした。日本銀行が自分で行う調査で、日銀が景気を判断するときの材料のひとつです。

発表の仕組み:年4回、8時50分

調査は3月・6月・9月・12月の年4回です。結果は、3・6・9月調査は翌月の初め、12月調査はその月の中旬に、8時50分に発表されます。東京市場の取引時間の前です。2026年は、6月調査が7月1日、9月調査が10月1日でした。

次の発表日(日本銀行の公表予定)

発表日 何が出るか 近い予定
2026年12月14日(月)8:50 12月調査 12月17日・18日に日銀会合

※日本銀行の公表予定。2027年3月調査の発表日は、この記事の確認時点では載せていません。

もっと詳しく経済指標カレンダー

どこを見るか:業況判断DIの読み方

1. 業況判断DI

会社に、自社の業況を「1. 良い」「2. さほど良くない」「3. 悪い」の3つから選んでもらい、「良い」と答えた会社の割合から「悪い」と答えた割合を引いた数字です。

図1 業況判断DIは「良い」の割合から「悪い」の割合を引いた数字。「さほど良くない」は計算に入らない(イラスト)
図1 業況判断DIは「良い」の割合から「悪い」の割合を引いた数字。「さほど良くない」は計算に入らない(イラスト)

9月調査の大企業・製造業では、「良い」が30%、「さほど良くない」が64%、「悪い」が6%で、DIは30−6=24です。DIは景気の大きさではなく、「良い」と「悪い」の差です。プラスなら「良い」と答えた会社のほうが多い、ということです。

2. 大企業・製造業が注目される理由

短観は会社の大きさ(大企業・中堅企業・中小企業)と業種(製造業・非製造業)に分けて結果を出します。ニュースの見出しになるのは、ふつう大企業・製造業の数字です。輸出をする会社が多く、海外の景気や為替の影響を受けやすいためとされます。

いまの数字(9月調査・10月1日発表)

  • 大企業・製造業:24(6月調査の22から2ポイント改善)。3か月先の見通しは21
  • 大企業・非製造業:35(6月の37から2ポイント悪化)。先行きは30
  • 全規模・全産業:21(6月の18から3ポイント改善)

3. 先行き

3か月先の業況の見込みです。9月調査では、大企業の製造業も非製造業も、先行きは「最近」より低い数字でした。

4. 想定為替レート

会社が今年度の事業計画で前提にしているドル円の水準です。FXをする人にとっては、短観の中で直接役に立つ数字です。

  • 全規模・全産業の2026年度:154.23円(6月調査は152.57円)
  • 輸出をしている大企業・製造業の2026年度:153.79円(6月調査は151.49円)

実際のドル円が想定より円安なら、輸出企業の円での売上は計画より増える方向になり、想定より円高なら減る方向になります。

もっと詳しくドル円はなぜ150円・145円のような「きりのいい数字」が意識されるのか|注文・オプション・為替予約と仲値から整理

円相場・金利・株への効き方

一般には、次のようにつながると考えられています。

  • 景気の実感が良い → 日本銀行が利上げしやすいと見られる → 日本の金利が上がりやすい → 円が買われやすい(ドル円は下がりやすい)
  • 悪い → その逆
  • 株は、業況が良ければ企業の利益への追い風と受け止められやすい一方、金利が上がれば重しになります

日本銀行は2026年10月30日の会合で、政策金利を1.25%程度に据え置きました。12月調査は、12月17日・18日の会合の直前に出ます。

ただし、相場は事前の予想との差(サプライズ)で動くことが多い、とよく言われます。この記事では、報道機関などがまとめる事前の予想(市場予想)は載せていません。 発表元の一次情報ではないためです。

過去の発表日の動き

発表は8時50分で、日本銀行が公表している東京市場17時のドル円は発表の後の値です。発表日の17時と、前の営業日の17時を比べました(前営業日比は当サイト計算)。

  • 10月1日(9月調査・大企業製造業24):156.91円 → 158.39円、1.48円の円安
  • 7月1日(6月調査・22):162.26円 → 162.68円、0.42円の円安

10月1日は、業況が改善した調査が出た日に円安になっています。「景気が良ければ円高」という一般的な説明とは逆の向きです。ただし、前の日の17時から24時間のあいだには、日本時間9月30日の夜に米国でPCE(8月分)とGDPの確定値も出ていました。この1.48円を短観の影響と読むことはできません。 短観は日銀の判断材料のひとつとして、会合の前に読み込まれる統計です。

もっと詳しく日銀の金融政策決定会合とは?日程・見るところ・円相場の動きを2026年の結果で解説

次の発表で見るところ

12月14日の12月調査では、次の4点を順に見ると、要点がつかめます。

  1. 大企業・製造業のDIが、9月調査の24から上がったか下がったか
  2. 9月調査で「先行き21」と見込んでいたより、良かったか悪かったか
  3. 大企業・非製造業(9月は35)の動き
  4. 想定為替レート(大企業・製造業の輸出企業で153.79円)が、実際のドル円とどれだけ離れているか

発表の時間帯のチャートを見てみる

日本の指標の発表は朝の8時50分で、東京市場の取引時間の前です。FX会社の取引ツールでは、こうした時間帯のローソク足を1分足や5分足で細かく見られます。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずに、発表の前後にチャートがどう動くかを確かめられます。

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よくある質問

Q次の日銀短観はいつ発表されますか?
A12月調査が2026年12月14日(月)8時50分に発表されます(日本銀行の公表予定)。その3日後の12月17日(木)・18日(金)に日銀の金融政策決定会合があります。
Q業況判断DIの「24」とは何ですか?
A景気(自社の業況)が「良い」と答えた会社の割合から、「悪い」と答えた会社の割合を引いた数字です。9月調査の大企業・製造業は、「良い」が30%、「悪い」が6%で、差の24がDIになります。「さほど良くない」と答えた64%は計算に入りません。
Q短観の「想定為替レート」とは何ですか?
A会社が今年度の事業計画で前提にしているドル円の水準です。9月調査では、全規模・全産業の2026年度が154.23円、輸出をしている大企業・製造業が153.79円でした。実際のドル円が想定より円安なら、輸出企業の円での売上は計画より増える方向になります。

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過去の推移と直近の結果

発表元が公開しているデータを取り直して描いています(2000年以降。それより後に始まった統計は始まりから)。

大企業製造業 業況判断DI(単位:%ポイント)
  • 大企業製造業 業況判断DI最新(2026年9月調査)+24%ポイント
大企業製造業 業況判断DIの推移(2000年3月調査〜2026年9月調査・単位%ポイント)−60−40−200204020052010201520202025

直近の結果(新しい順・24回分)

対象期間大企業製造業 業況判断DI
(%ポイント)
2026年9月調査+24
2026年6月調査+22
2026年3月調査+17
2025年12月調査+15
2025年9月調査+14
2025年6月調査+13
2025年3月調査+12
2024年12月調査+14
2024年9月調査+13
2024年6月調査+13
2024年3月調査+11
2023年12月調査+12
2023年9月調査+9
2023年6月調査+5
2023年3月調査+1
2022年12月調査+7
2022年9月調査+8
2022年6月調査+9
2022年3月調査+14
2021年12月調査+18
2021年9月調査+18
2021年6月調査+14
2021年3月調査+5
2020年12月調査−10
  • 大企業製造業 業況判断DI:「良い」と答えた企業の割合から「悪い」の割合を引いた値(実績)。調査対象企業の見直しのたびに不連続がある
  • 数字は取得した時点の最新の値です。発表のあとに改定されることがあり、発表された当日の数字(速報値)と違うことがあります。「—」は発表元のデータにその期間の値が無いものです。
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出典

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この記事を書いた人

お金の学び場 編集部

エムシージェイ株式会社が運営する「お金の学び場」の編集部。統計の発表元・各社の公式サイトなど一次情報から数字を取り、出典と確認日を記事に書く方針で編集しています。

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