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米GDPとは?速報・改定・確定の3回の発表と、年率の読み方・ドル円への効き方

|お金の学び場 編集部
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3行でわかる

  • 米GDPの7-9月期の速報は、実質で年率3.4%の成長でした。
  • 同じ四半期を3回出し直します。4-6月期は1.5%から2.2%に直りました。
  • 次は11月25日(水)22時30分。7-9月期の改定値と、同時刻の米PCEを見ます。
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米GDPとは:米国の経済の大きさと伸び

米GDP(Gross Domestic Product、国内総生産)は、米国の中で一定の期間に生み出された、ものやサービスの価値の合計です。米国の商務省経済分析局(BEA)が四半期(3か月)ごとに発表します。

ニュースで「米GDPは年率◯%」と言うときは、ふつう物価の上がった分を除いた「実質GDP」が、前の四半期からどれだけ伸びたかを指しています。値段が上がっただけで額が増えた分を除くので、経済が実際にどれだけ大きくなったかに近い数字です。

いまの数字(2026年7-9月期の速報・10月29日発表)

  • 実質GDP:年率3.4%の成長(4-6月期は2.2%)
  • BEAは、伸びに貢献したのは投資・個人消費・政府支出で、輸出の減少がその一部を打ち消したとしています

発表の仕組み:同じ四半期を3回出す

GDPは、集めるデータが多く、四半期が終わってすぐには全部そろいません。そこでBEAは、同じ四半期を3回に分けて発表します。

  • 速報(Advance Estimate):四半期が終わった翌月の終わりごろ
  • 改定(Second Estimate):その1か月後
  • 確定(Third Estimate):さらに1か月後
図1 速報・改定・確定と、回を追うごとに使うデータが増える(イラスト)
図1 速報・改定・確定と、回を追うごとに使うデータが増える(イラスト)

発表は米東部時間の午前8時30分で、日本時間では米国の夏時間(2026年は3月8日〜11月1日)は21時30分、冬時間は22時30分です。

次の発表日(BEAの公表日程)

発表日(米東部時間 8:30) 日本時間 何が出るか
2026年11月25日(水) 11月25日 22:30 7-9月期の改定値
2026年12月23日(水) 12月23日 22:30 7-9月期の確定値
2027年1月28日(木) 1月28日 22:30 10-12月期の速報値

※日程はBEAの公表日程。日程は変わることがあります。3回とも、同じ時刻に米PCE(個人の消費と、その物価の統計。FRBが物価の目標を測るのに使う)も発表されます。

もっと詳しく経済指標カレンダー

どこを見るか:年率・中身・改定

1. 年率の数字

「年率3.4%」は、1年で3.4%伸びたという意味ではありません。7-9月期の1四半期の伸びが、そのペースで1年続いたらどれだけかに直した数字です。BEAの発表文では、7-9月期の伸びは四半期の率で0.8%、年に直すと3.4%です。日本のGDPのニュースは「前期比」と「年率」の両方を出すことが多いので、どちらの数字かを確かめると読み違えが減ります。

2. 中身(何が伸ばしたか)

GDPは、個人消費・投資・政府支出・輸出から輸入を引いたもの、の合計です。米国では個人消費が大きな割合を占めます。BEAは、個人消費と民間の投資を足した「民間の国内の最終需要」(Real final sales to private domestic purchasers)も出していて、7-9月期は年率4.9%(4-6月期は4.6%)でした。在庫や輸出入のぶれを除いた、国内の需要の強さを見る数字です。

3. 改定

速報のあとに数字が大きく直ることがあります。2026年の例です。

  • 4-6月期:速報(7月30日)1.5% → 改定(8月26日)1.5% → 確定(9月30日)2.2%
  • 1-3月期:速報(4月30日)2.0% → 改定(5月28日)1.6% → 確定(6月25日)2.1% → その後の発表で2.5%に改定

4-6月期は、速報から確定までに0.7%ポイント上に直りました。速報の数字だけで「景気が弱い」「強い」と決めず、改定でどちらに直ったかも見るのがGDPの読み方の基本です。

もっと詳しく米PCE(個人消費支出物価指数)とは?FRBが物価の目標に使う統計の見方と発表日

ドル円・金利・株への効き方

一般には、次のようにつながると考えられています。

  • 成長が強い → 物価も上がりやすく、FRBが金利を下げにくい(または上げやすい)と見られる → 米国の金利が上がりやすい → ドルが買われやすい(ドル円は上がりやすい)
  • 成長が弱い → その逆で、ドルが売られやすい
  • 株は、成長が強ければ企業の利益には追い風になる一方、金利が上がれば重しにもなり、どちらの力が強いかはその時々で変わります

FRBは2026年10月28日のFOMCで政策金利の誘導目標を3.75〜4.00%に据え置き、声明で米国の景気を「経済活動は力強いペースで拡大している」と書いています。

ただし、相場は事前の予想との差(サプライズ)で動くことが多い、とよく言われます。速報の前には、月ごとの小売売上高などから数字の見当がつけられています。この記事では、報道機関などがまとめる事前の予想(市場予想)は載せていません。 発表元の一次情報ではないためです。

過去の発表日の動き:大きく動いた2日に重なっていたもの

GDPの発表は日本時間の夜なので、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表しているニューヨーク市場正午のドル円(H.10)で、速報の発表日と前の営業日を比べました(前営業日比は当サイト計算)。

  • 4月30日(1-3月期 速報 年率2.0%):160.23円 → 156.66円、3.57円の円高
  • 7月30日(4-6月期 速報 年率1.5%):163.86円 → 159.47円、4.39円の円高

※10月29日(7-9月期 速報)の値はH.10にまだ載っていません(2026年11月2日確認)。

どちらの日も大きな円高ですが、GDPの影響とは読めません。財務省の公表では、4月30日に6兆2,787億円の円買い介入が行われ、7月30日〜8月26日にも合計15兆3,993億円の円買い介入が行われています(7〜9月の日付別は11月9日公表予定)。さらに7月30日は、同じ8時30分に米PCEと新規失業保険申請件数も出ていました。

一方、同じ4-6月期の改定(8月26日)は+0.15円、確定(9月30日)は−0.25円でした。確定値は速報から0.7%ポイントも上に直りましたが、ドル円は小さな動きです。改定は速報ほど注目されにくい、とよく言われる一例です。

もっと詳しく為替介入は7〜9月に15兆3,993億円|11月9日公表の日次の内訳で何が分かるか

次の発表で見るところ

11月25日の7-9月期の改定値では、次の3点を順に見ると、発表文の要点がつかめます。

  1. 実質GDPの年率3.4%(速報)が、どちらにどれだけ改定されたか
  2. 民間の国内の最終需要(速報で年率4.9%)が、強いままか
  3. 同じ時刻に出る米PCE(10月分)の物価の数字と、どちらの方向を向いているか

※速報の値は、10月29日の発表時点のもの。

もっと詳しくFOMCとは?会合の仕組み・ドットチャート・議事要旨の見方と、2026年の結果・次の日程

指標発表の時間帯のチャートを見てみる

GDPの発表の前後は、ドル円が短い時間で大きく動くことがあります。FX会社の取引ツールでは、こうした時間帯のローソク足を1分足や5分足で細かく見られます。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずに、発表の瞬間にチャートがどう動くかを確かめられます。

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よくある質問

Q次の米GDPはいつ発表されますか?
A2026年11月25日(水)に7-9月期の改定値、12月23日(水)に7-9月期の確定値、2027年1月28日(木)に10-12月期の速報値が発表されます。いずれも米東部時間の午前8時30分で、日本時間では22時30分です(米商務省経済分析局の公表日程)。
Q「年率3.4%」は1年で3.4%伸びたという意味ですか?
A違います。7-9月期の1四半期の伸び(前の四半期と比べた伸び)が、そのペースで1年続いたらどれだけになるかに直した数字です。BEAによると7-9月期の伸びは四半期の率で0.8%で、これを年に直すと3.4%になります。
QGDPの発表時にFXで気をつけることは?
A発表の直後は値動きが大きくなることがあり、スプレッド(買値と売値の差)が広がることもあります。2026年は米PCEや新規失業保険申請件数と同じ時刻に出る日が多く、いくつもの数字に同時に反応することがあります。比較ページで各社の通常時のスプレッドと、指標発表時の扱いの注記を確認しておきましょう。

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過去の推移と直近の結果

発表元が公開しているデータを取り直して描いています(2000年以降。それより後に始まった統計は始まりから)。

実質GDP(前期比年率)(単位:%)
  • 実質GDP(前期比年率)最新(2026年7〜9月期)+3.4%
実質GDP(前期比年率)の推移(2000年1〜3月期〜2026年7〜9月期・単位%)−20−100102020052010201520202025

グラフの範囲を超える2020年4〜6月期の−28.0%、2020年7〜9月期の+34.9%は、上下の端に寄せて描いています。

直近の結果(新しい順・24回分)

対象期間実質GDP(前期比年率)
(%)
2026年7〜9月期+3.4
2026年4〜6月期+2.2
2026年1〜3月期+2.5
2025年10〜12月期+0.2
2025年7〜9月期+3.9
2025年4〜6月期+4.0
2025年1〜3月期+0.1
2024年10〜12月期+2.4
2024年7〜9月期+3.2
2024年4〜6月期+3.6
2024年1〜3月期+1.4
2023年10〜12月期+3.6
2023年7〜9月期+4.5
2023年4〜6月期+2.2
2023年1〜3月期+3.4
2022年10〜12月期+2.7
2022年7〜9月期+2.7
2022年4〜6月期+0.6
2022年1〜3月期−1.0
2021年10〜12月期+6.8
2021年7〜9月期+3.2
2021年4〜6月期+7.1
2021年1〜3月期+6.2
2020年10〜12月期+4.6
  • 実質GDP(前期比年率):BEA の公表値(系列 A191RL・季節調整済み・年率)
  • 数字は取得した時点の最新の値です。発表のあとに改定されることがあり、発表された当日の数字(速報値)と違うことがあります。「—」は発表元のデータにその期間の値が無いものです。

出典

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1JFX0.2銭1,000通貨公式
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2026年11月2日時点・各社公表値(会社ごとの基準日は会社別ページ)。※は注記あり(LIGHTペア・手数料など。比較ページの注記)。順位は公開している配点で採点。全社の比較を見る

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この記事を書いた人

お金の学び場 編集部

エムシージェイ株式会社が運営する「お金の学び場」の編集部。統計の発表元・各社の公式サイトなど一次情報から数字を取り、出典と確認日を記事に書く方針で編集しています。

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