為替介入は7〜9月に15兆3,993億円|11月9日公表の日次の内訳で何が分かるか
PR当サイトは複数の企業と提携しており、記事で紹介した商品・サービスへの申込みがあった場合、各企業から報酬を受け取ることがあります。報酬の有無は掲載順位や評価に影響しません。
3行でわかる
- 財務省の為替介入は、7月30日〜8月26日の合計で15兆3,993億円でした。
- 7月30日夕方から翌朝でドル円は3.56円の円高。介入した日はまだ非公表です。
- 何日にいくら介入したかは、11月9日8時50分に財務省が公表します。

7月30日〜8月26日の介入は15兆3,993億円
財務省は8月28日、2026年7月30日〜8月26日の外国為替平衡操作(為替介入)の額を15兆3,993億円と公表しました。その前後の期間は次のとおりです。
| 期間(2026年) | 介入額 | 公表日 |
|---|---|---|
| 9月29日〜10月28日 | 0円 | 10月30日 |
| 8月27日〜9月28日 | 0円 | 9月30日 |
| 7月30日〜8月26日 | 15兆3,993億円 | 8月28日 |
| 6月29日〜7月29日 | 0円 | 7月31日 |
| 5月28日〜6月26日 | 0円 | 6月30日 |
| 4月28日〜5月27日 | 11兆7,349億円 | 5月29日 |
| 2025年12月29日〜4月27日 | 0円(4回の公表とも) | 1月30日〜4月30日 |
※財務省「外国為替平衡操作の実施状況」(月次ベース)。
2026年に入ってからの介入は2つの期間で、合わせて27兆1,342億円です。4〜6月期の分は、日次の公表ですべて「米ドル売り・日本円買い」、つまり円安を止める方向の介入だったことが分かっています。
公表の仕組み:月ごとは総額だけ、日付は四半期ごと
為替介入は、為替相場が短い期間で大きく動いたときなどに、相場を安定させる目的で通貨当局が市場で通貨を売り買いすることです。円安を止めたいときは、持っているドルを売って円を買います。
その実績の公表は2段階に分かれています。
- 月ごと(月末ごろの19時):その期間の介入の総額だけ。何日に介入したかは書かれていない
- 四半期ごと:実施日、その日の金額、売り買いした通貨
このため、7月30日〜8月26日の15兆3,993億円が、何日に分けて行われたのか、1日でいくらだったのかは、まだ公表されていません。財務省は、7〜9月の日次の実績を11月9日(月)8時50分に公表する予定です。
4〜6月期の例:日次が出て分かったこと
春の介入では、5月29日に「4月28日〜5月27日に11兆7,349億円」とだけ公表され、8月7日の日次の公表で内訳が分かりました。
| 実施日(2026年) | 金額 | 売り買いした通貨 |
|---|---|---|
| 4月30日(木) | 6兆2,787億円 | 米ドル売り・日本円買い |
| 5月4日(月・みどりの日) | 7,802億円 | 米ドル売り・日本円買い |
| 5月6日(水・休日) | 4兆6,759億円 | 米ドル売り・日本円買い |
※財務省「外国為替平衡操作の実施状況」令和8年4月〜6月期。各日の金額は四捨五入のため、合計は総額と一致しないことがあります(財務省の注記)。
日次が出て分かったことは2つあります。
ひとつは、3回のうち2回が日本の休日だったことです。5月4日はみどりの日、5月6日は祝日法による休日で、東京市場は休みでした。日本銀行の東京市場の値は、この2日については出ていません。
もうひとつは、東京市場の17時の値だけでは、急な動きが見えないことです。4月30日の東京17時のドル円は160.14円で、この日の東京市場の値幅は159.80円〜160.72円でした。ところが翌5月1日の東京9時は156.98円で、17時からひと晩で3.16円の円高になっています。米国のFRBが公表しているニューヨーク市場正午の値でも、4月29日の160.23円から4月30日は156.66円と、3.57円の円高でした。介入の時刻は公表されていませんが、大きな値動きは東京の17時より後に起きていたことになります。

15兆3,993億円はどれくらいの大きさか
7〜9月期の月ごとの公表を足すと、6月29日〜7月29日、8月27日〜9月28日、9月29日〜10月28日はどれも0円なので、7〜9月期の合計は15兆3,993億円になります。
財務省が公表している1991年4月以降のデータで四半期の合計を比べると、これより大きい期はありません(当サイト集計)。これまで最も大きかったのは2004年1〜3月期の14兆8,314億円で、こちらは円高を止めるための「円売り」の介入でした。円安を止めるための「円買い」の介入では、2026年4〜6月期の11兆7,349億円、2024年4〜6月期の9兆7,885億円が続きます。
1日の金額では、実施日が公表されているドル売り・円買いの介入のうち、2026年4月30日の6兆2,787億円が最も大きく、2024年4月29日の5兆9,185億円、2022年10月21日の5兆6,202億円と続きます(当サイト集計)。7〜9月の15兆3,993億円がこの大きさの介入を何回か重ねたものなのか、9日の公表で分かります。

7月30日〜8月26日のドル円
介入があった期間のドル円を、日本銀行の東京市場の値で見ると次のようになります。
| 日付(2026年) | 東京9時 | 東京17時 | 東京市場の値幅 |
|---|---|---|---|
| 7月29日(水) | 163.87円 | 163.69円 | 163.29〜163.88円 |
| 7月30日(木) | 163.31円 | 163.74円 | 163.22〜163.74円 |
| 7月31日(金) | 160.18円 | 160.21円 | 159.39〜160.90円 |
| 8月3日(月) | 157.58円 | 156.77円 | 155.20〜157.86円 |
| 8月26日(水) | 159.22円 | 159.01円 | 158.89〜159.26円 |
※日本銀行「東京市場 ドル・円 スポット」の9時・17時・最高値・最安値。
7月30日の東京17時は163.74円でしたが、翌朝9時は160.18円で、ひと晩で3.56円の円高になっています。ニューヨーク市場正午の値でも、7月29日の163.86円から7月30日は159.47円と、4.39円の円高でした。8月3日には東京市場で155.20円まで下がり、その後、期間の終わりの8月26日には17時で159.01円まで戻っています。
ただし、このうちどの日に介入があったのかは、まだ分かりません。大きく動いた日と介入の日が一致するとは限らず、同じ時期には7月31日の日銀会合(据え置き)などほかの材料もありました。「この日に介入した」と言えるのは、9日に財務省の日次の公表が出てからです。
11月9日に見るところ
9日の公表では、次の4点を見ると、夏の介入の姿がつかめます。
- 何日に分けて行ったか。 1日あたりの金額と、春(3回)との違い
- 最初の日はいつか。 7月30日の夜の急な円高と重なるかどうか
- 休日や東京市場の時間外に行った日があるか。 春は3回のうち2回が日本の休日だった
- 最後の日はいつか。 8月26日までのどこで介入が止まったか
介入の実績は、為替が今後どちらに動くかを示すものではありません。ただ、どのくらいの値動きのときに、どれだけの規模で介入が行われてきたかを知っておくと、円安が進んだ場面のニュースを読むときの物差しになります。円安と円高の基本は用語の記事にまとめています。
もっと詳しく円高・円安とは?150円→140円はどっち?FXの損益と生活への影響
介入のような急な動きと、FXの口座
介入があった期間には、東京市場が閉まっている間のひと晩で、ドル円が3円以上動いた日がありました。FXでは、こうした急な値動きのときにスプレッド(買値と売値の差)が広がったり、注文した値段と、実際に取引が成立した(約定した)値段がずれたりすることがあります。口座に預けたお金(証拠金)に余裕がないと、損失が広がりすぎないようにFX会社が取引を自動で終わらせるロスカットになることもあります。
各社がどんなときにスプレッドの例外を設けているか、ロスカットの水準はいくつかは、口座を選ぶときに比べておくところです。
よくある質問
- Q為替介入の実績はいつ分かるのですか?
- A財務省は、毎月末ごろにその月の介入の総額を公表し、四半期ごとに実施日・金額・売買した通貨を公表しています。2026年7〜9月の日次の実績は11月9日(月)8時50分、10月29日〜11月26日の総額は11月30日(月)19時に公表される予定です。
- Q2026年の為替介入はいくらですか?
- A財務省の公表では、4月28日〜5月27日が11兆7,349億円、7月30日〜8月26日が15兆3,993億円で、それ以外の期間(2025年12月29日〜2026年10月28日のうち)は0円でした。合わせて27兆1,342億円です。いずれもドルを売って円を買う介入です(4〜6月期の日次の公表による。7〜9月期の内訳は11月9日に公表)。
- Q介入があるとFXではどうなりますか?
- A2026年は、4月30日と7月30日の東京市場17時から翌朝9時までのあいだに、ドル円がそれぞれ3円以上円高に動きました。値動きが急なときは、スプレッドが広がったり、注文した値段と約定した値段がずれたりすることがあります。証拠金に余裕がないと、ロスカットになることもあります。
FX口座を比べるなら:比較ランキング(評価方法を公開)/目的別おすすめ
PRこのテーマをもう少し学ぶなら
本のリンクは Amazon・楽天ブックスのアフィリエイトリンクです。リンク先で購入があった場合、当サイトが紹介料を受け取ることがあります。価格・在庫はリンク先でご確認ください。 Amazonのアソシエイトとして、お金の学び場は適格販売により収入を得ています。
| 順位 | 口座 | スプレッド | 最小単位 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | JFX | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
| 2 | みんなのFX | 0.2銭※ | 1,000通貨 | 公式 |
| 3 | ヒロセ通商 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
2026年11月2日時点・各社公表値(会社ごとの基準日は会社別ページ)。※は注記あり(LIGHTペア・手数料など。比較ページの注記)。順位は公開している配点で採点。全社の比較を見る
経済指標のまとめページ
- 日銀の金融政策決定会合とは?日程・見るところ・円相場の動きを2026年の結果で解説
- ECB理事会とは?ユーロの政策金利(預金ファシリティ金利)の決め方・発表時間とユーロ相場への効き方
- FOMCとは?会合の仕組み・ドットチャート・議事要旨の見方と、2026年の結果・次の日程
- IMMポジションとは?投機筋の円売り越し・買い越しの見方と、毎週の公表時間
- ISM非製造業景況指数とは?米国の景気の大部分を占めるサービス業の指数の見方と発表日
- ISM製造業景況指数とは?50が分かれ目の理由と、新規受注・価格の見方・発表日
- 日本の消費者物価指数(全国・東京都区部)とは?コアとコアコアの違い・発表日・円相場への効き方
- 日本のGDPとは?1次速報・2次速報の違い、前期比と年率の読み方、発表日と円相場への効き方
- 米雇用統計とは?発表日・見るところ・ドル円の動きを過去の結果で解説
- 米新規失業保険申請件数とは?毎週木曜の雇用の速報の見方と、4週平均・継続受給者数
- 日銀短観とは?業況判断DIの読み方・想定為替レート・発表日と円相場への効き方
- 米CPI(消費者物価指数)とは?発表日・見方・ドル円の動きを過去の結果で解説
- 米GDPとは?速報・改定・確定の3回の発表と、年率の読み方・ドル円への効き方
- 米小売売上高とは?個人消費の速報の見方(自動車・ガソリン除く)と発表日・ドル円への効き方
- 米PCE(個人消費支出物価指数)とは?FRBが物価の目標に使う統計の見方と発表日
出典
- 財務省「外国為替平衡操作の実施状況」(統計の概要・公表予定)(2026年11月2日確認)
- 財務省 外国為替平衡操作の実施状況 統計表一覧(2026年11月2日確認)
- 財務省 外国為替平衡操作の実施状況(令和8年9月29日〜10月28日)(2026年11月2日確認)
- 財務省 外国為替平衡操作の実施状況(令和8年7月30日〜8月26日)(2026年11月2日確認)
- 財務省 外国為替平衡操作の実施状況(令和8年4月28日〜5月27日)(2026年11月2日確認)
- 財務省 外国為替平衡操作の実施状況 令和8年4月〜6月期(日次)(2026年11月2日確認)
- 財務省 過去の介入実績 全データ(平成3年4月〜令和8年6月期・CSV)(2026年11月2日確認)
- 日本銀行 時系列統計データ API「東京市場 ドル・円 スポット」9時・最高値・最安値・17時(FM08 / FXERD01〜04)2026年4月〜10月(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)H.10 為替レート 日本円の過去の値(ニューヨーク正午)(2026年11月2日確認)
- 内閣府「国民の祝日」について(令和8年の祝日)(2026年11月2日確認)
新着記事のお知らせ
ブラウザの通知で、新しい記事の公開をお知らせします。解除はこのボタンからいつでもできます。iPhone・iPad は、ホーム画面に追加したときだけ受け取れます。保存する情報
朝の記事お届け(メール)
選んだジャンルの新着記事を、毎朝7時30分ごろメールでお届けします(新着が無い日は送りません)。

