米小売売上高とは?個人消費の速報の見方(自動車・ガソリン除く)と発表日・ドル円への効き方
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3行でわかる
- 米小売売上高はお店と飲食店の売上の速報。9月分は前月比+0.8%でした。
- ただしガソリンスタンドを除くと+0.2%。値上がりの分が多く入っています。
- 次は11月17日(火)22時30分。10月分と、9月分の改定を見ます。
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米小売売上高とは:お店と飲食店の売上の速報
米小売売上高(Advance Monthly Sales for Retail and Food Services)は、米国の国勢調査局が毎月発表する、小売店と飲食店の売上の統計です。自動車の販売店、スーパー、衣料品店、家電店、ネット通販、ガソリンスタンド、レストランなどの売上が入っています。
国勢調査局によると、速報は約4,800社を抽出して調べ、全体(300万社を超える小売・飲食の会社)を表すように数字を組み立てています。
米国の経済では個人消費の比重が大きく、GDPの個人消費は四半期ごとにしか出ません。小売売上高は個人消費の動きを月ごとに、いちばん早く示す数字として注目されます。
発表の仕組み:月の半ば、米東部時間8時30分
発表は原則として毎月1回、対象の月の翌月の半ばです。時刻は米東部時間の午前8時30分で、日本時間では米国の夏時間(2026年は3月8日〜11月1日)は21時30分、冬時間は22時30分です。
次の発表日(国勢調査局の公表日程)
| 発表日(米東部時間 8:30) | 日本時間 | 何月分 |
|---|---|---|
| 2026年11月17日(火) | 11月17日 22:30 | 2026年10月分 |
| 2026年12月16日(水) | 12月16日 22:30 | 2026年11月分 |
| 2027年1月15日(金) | 1月15日 22:30 | 2026年12月分 |
※日程は国勢調査局の公表日程。日程は変わることがあります。
もっと詳しく経済指標カレンダー
どこを見るか:全体と「自動車・ガソリンを除く」
いまの数字(2026年9月分・10月15日発表の速報)
- 全体:前月比+0.8%、前年比+6.3%
- 自動車を除く:+0.9%
- ガソリンスタンドを除く:+0.2%
- 自動車とガソリンスタンドを除く:+0.2%
- 8月分の改定:+1.1% → +1.3%
1. 前月比の見出し
ニュースの見出しになるのは、全体の前月比です。季節ごとの売上のくせ(年末の買い物など)を取り除いた「季節調整済み」の数字です。
2. 自動車・ガソリンを除いた数字
自動車は1台の値段が大きく、月ごとの売上が大きく上下します。ガソリンは値段の上下がそのまま売上に出ます。そこで、それらを除いた数字も合わせて見ます。

9月分は、全体が+0.8%でしたが、ガソリンスタンドを除くと+0.2%でした。全体の伸びの多くが、ガソリンスタンドの売上から来ていたことになります。小売売上高は金額の統計で、物価の上がった分を除いていない(国勢調査局の注記)ので、ガソリンの値上がりがそのまま売上の増加に見えます。
3. 前の月の改定
速報は抽出した会社の回答から作るため、翌月に直ります。8月分は+1.1%から+1.3%に上に直りました。9月28日には、過去の数字をまとめて見直す年1回の改定もありました。
もっと詳しく米PCE(個人消費支出物価指数)とは?FRBが物価の目標に使う統計の見方と発表日
ドル円・金利・株への効き方
一般には、次のようにつながると考えられています。
- 消費が強い → 景気と物価が強く、FRBが金利を下げにくい(または上げやすい)と見られる → 米国の金利が上がりやすい → ドルが買われやすい(ドル円は上がりやすい)
- 消費が弱い → その逆
- 株は、消費が強ければ小売などの企業の利益には追い風、金利が上がれば重しになり、どちらが強いかはその時々で変わります
FRBは2026年10月28日のFOMCで政策金利の誘導目標を3.75〜4.00%に据え置きました。
ただし、相場は事前の予想との差(サプライズ)で動くことが多い、とよく言われます。見出しが予想どおりでも、自動車・ガソリンを除いた数字や前の月の改定が予想と違えば動くこともあります。この記事では、報道機関などがまとめる事前の予想(市場予想)は載せていません。 発表元の一次情報ではないためです。
過去の発表日の動き:強い数字の日に円高
小売売上高の発表は日本時間の夜なので、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表しているニューヨーク市場正午のドル円(H.10)で、発表日と前の営業日を比べました(前営業日比は当サイト計算。売上は各月の速報値)。
- 5月14日(4月分 +0.5%):157.84円 → 158.08円、0.24円の円安
- 6月17日(5月分 +0.9%):160.39円 → 160.22円、0.17円の円高
- 7月16日(6月分 +0.2%):162.13円 → 162.42円、0.29円の円安
- 8月14日(7月分 −0.6%):159.35円 → 159.21円、0.14円の円高
- 9月16日(8月分 +1.2%):155.11円 → 155.08円、0.03円の円高
- 10月15日(9月分 +0.8%):158.84円 → 158.18円、0.66円の円高
6回のうち最も大きく動いたのは10月15日で、+0.8%と強い見出しだったのに、ドル円は0.66円の円高でした。その日に円高になった理由は統計からは分かりません。前の営業日の正午からの24時間には、小売売上高以外の材料も入ります。「強い数字ならドル高」という一般的な説明どおりにならない日があることが分かります。
9月16日は、日本時間の翌朝にFOMCの利上げの発表がありました。この比較の正午はFOMCの発表より前の値です。
次の発表で見るところ
11月17日の10月分では、次の3点を順に見ると、発表文の要点がつかめます。
- 全体の前月比が、9月分の+0.8%からどう変わったか
- 自動車とガソリンスタンドを除いた数字(9月分は+0.2%)が伸びたか
- 9月分の+0.8%が、どちらにどれだけ改定されたか
※9月分の値は、10月15日の発表時点のもの。
もっと詳しく米GDPとは?速報・改定・確定の3回の発表と、年率の読み方・ドル円への効き方
指標発表の時間帯のチャートを見てみる
小売売上高の発表の前後は、ドル円が短い時間で動くことがあります。FX会社の取引ツールでは、こうした時間帯のローソク足を1分足や5分足で細かく見られます。口座を開くとデモ取引ができる会社もあり、実際のお金を使わずに、発表の瞬間にチャートがどう動くかを確かめられます。
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よくある質問
- Q次の米小売売上高はいつ発表されますか?
- A2026年11月17日(火)に10月分、12月16日(水)に11月分、2027年1月15日(金)に12月分が発表されます。いずれも米東部時間の午前8時30分で、日本時間では22時30分です(米国勢調査局の公表日程)。
- Q小売売上高は物価が上がっても増えるのですか?
- A増えます。小売売上高は売上の金額で、物価の上がった分を除いていません(国勢調査局の注記)。値上がりで売上の金額が増えた分も入るため、ガソリンの値段が上がった月はガソリンスタンドの売上が全体を押し上げます。量として買い物が増えたかを見るには、物価の数字と合わせて見ます。
- Q小売売上高の発表時にFXで気をつけることは?
- A発表の直後は値動きが大きくなることがあり、スプレッド(買値と売値の差)が広がることもあります。米国の物価や雇用の統計と同じ時刻(日本時間22時30分)に出ることも多いです。比較ページで各社の通常時のスプレッドと、指標発表時の扱いの注記を確認しておきましょう。
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過去の推移と直近の結果
発表元が公開しているデータを取り直して描いています(2000年以降。それより後に始まった統計は始まりから)。
- 小売売上高(前月比)最新(2026年9月)+0.8%
グラフの範囲を超える2001年10月の+7.4%、2020年3月の−9.1%、2020年4月の−14.2%など6点は、上下の端に寄せて描いています。
直近の結果(新しい順・24回分)
| 対象期間 | 小売売上高(前月比) (%) |
|---|---|
| 2026年9月 | +0.8 |
| 2026年8月 | +1.3 |
| 2026年7月 | −0.4 |
| 2026年6月 | +0.2 |
| 2026年5月 | +1.0 |
| 2026年4月 | +0.6 |
| 2026年3月 | +1.7 |
| 2026年2月 | +0.9 |
| 2026年1月 | −0.6 |
| 2025年12月 | +0.1 |
| 2025年11月 | +0.7 |
| 2025年10月 | 0.0 |
| 2025年9月 | +0.1 |
| 2025年8月 | +0.3 |
| 2025年7月 | +0.9 |
| 2025年6月 | +0.9 |
| 2025年5月 | −1.4 |
| 2025年4月 | +0.1 |
| 2025年3月 | +1.6 |
| 2025年2月 | −0.5 |
| 2025年1月 | −0.7 |
| 2024年12月 | +0.9 |
| 2024年11月 | +0.6 |
| 2024年10月 | +0.9 |
- 小売売上高(前月比):小売・外食の合計(44X72)・季節調整済み。Census の公表値。直近月は速報(Advance)
- 数字は取得した時点の最新の値です。発表のあとに改定されることがあり、発表された当日の数字(速報値)と違うことがあります。「—」は発表元のデータにその期間の値が無いものです。
出典
- 米国勢調査局(Census)Monthly Retail Trade(2026年11月2日取得)
| 順位 | 口座 | スプレッド | 最小単位 | |
|---|---|---|---|---|
| 1 | JFX | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
| 2 | みんなのFX | 0.2銭※ | 1,000通貨 | 公式 |
| 3 | ヒロセ通商 | 0.2銭 | 1,000通貨 | 公式 |
2026年11月2日時点・各社公表値(会社ごとの基準日は会社別ページ)。※は注記あり(LIGHTペア・手数料など。比較ページの注記)。順位は公開している配点で採点。全社の比較を見る
出典
- 米国勢調査局 Advance Monthly Sales for Retail and Food Services, September 2026(2026年10月15日)(2026年11月2日確認)
- 米国勢調査局 Advance Monthly Sales, August 2026(2026年9月16日)(2026年11月2日確認)
- 米国勢調査局 Advance Monthly Sales, July 2026(2026年8月14日)(2026年11月2日確認)
- 米国勢調査局 Advance Monthly Sales, June 2026(2026年7月16日)(2026年11月2日確認)
- 米国勢調査局 Advance Monthly Sales, May 2026(2026年6月17日)(2026年11月2日確認)
- 米国勢調査局 Advance Monthly Sales, April 2026(2026年5月14日)(2026年11月2日確認)
- 米国勢調査局 Economic Indicator Calendar 2026(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)H.10 為替レート 日本円の過去の値(ニューヨーク正午)(2026年11月2日確認)
- 米連邦準備制度理事会(FRB)FOMC声明(2026年10月28日)(2026年11月2日確認)
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